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ネイティブ先生が答える帰国子女教育⑦|おすすめの英語の本(小学5・6年生~中高生向け)

日本への帰国を前提とした海外での暮らしの中で、子どもの教育に疑問や悩みを持っている保護者は少なくないようです。そこで今回は、英語塾「帰国子女アカデミー」の英語ネイティブの先生が、英語圏に住んでいたり英語圏のインターナショナルスクールに通っている子どもにおすすめの英語の本を教えてくれました。

年齢に合った本を選ぼう

心を込めて書かれた文章にふれることは、魂をゆさぶり、バランスの取れた学習をするための基礎となります。帰国子女アカデミーの図書館にある数多くの蔵書から、お子さんの年齢ごとにおすすめの本をご紹介します。本日は、昨日の「未就学児~小学3・4年生」よりもっと上の年齢のお子さん向けたものを見ていきましょう。

小学5・6年生向け おすすめの本

  • Artemis Fowl(邦題:アルテミスと妖精の身代金)/ Eoin Colfer
  • Alex Rider series(邦題:女王陛下の少年スパイ!アレックス)/ Anthony Horowitz’
  • The Never Ending Story(邦題:ネバーエンディング・ストーリー)/Michael Ende
  • When you Trap a Tiger/Tae Keller
  • Call Me Alastair/Cory Leonardo
  • Lalani of the Distant Sea/Erin Entrada Kelly
  • The Adventures of Huckleberry Finn(邦題:ハックルベリー・フィンの冒険)/Mark Twain
  • A Tale of Two Cities(邦題:二都物語)/Charles Dickens
  • Little Women(邦題:若草物語)/Louisa May Alcott
  • Call of the Wild(邦題:野生の呼び声)/ Jack London

小5・小6になると、子どもの理解度はどんどん上昇。いよいよ往年の名作やニューベリー賞(毎年、アメリカ合衆国における最もすぐれた児童書に贈られる賞)を受賞した作品の読書に挑みだす子が増えてきます。

上に例を挙げましたが、動物愛護をテーマにしたもの、フィリピンの民話など、切り口は様々です。これらの本は子どもを感動に導くと同時に、この年齢における「チャレンジすることで自信を得たい、自分自身の力を証明したい」という渇望にも大いに答えてくれるでしょう。

またこうした数々の名作を読むことは、中学受験を乗り越えることにも一役買ってくれるはずです。これらの本からは、知らない世界に勇気を出して飛びこむこと、物事に貪欲に挑み続けること、創造性を働かせること、困難に立ち向かうことの大切さなどを感じとることができるからです。

中高生向け おすすめの本

  • Androids Dream of Electric Sheep(邦題:アンドロイドは電気羊の夢を見るか? )/ Philip K. Dick
  • The Great Gatsby(邦題:華麗なるギャッツビー)/ F. Scott Fitzgerald
  • Beloved(邦題:愛されし者)/Tony Morrison
  • Invisible Man(邦題:見えない人間)/ Ralph Ellison

大人への階段に近づきつつある中高生に向けては、生きる意味や公民権運動を扱ったものなど、より哲学的な本がおすすめです。

子どもたちは、天才文学者たちがつらく困難な現実と向き合いながら紡ぎだしたこれらの名作を通じて、成熟した考えや思慮深い心を養うことができます。困難が続く今の時代に、これほど価値のあることがあるでしょうか。

読者は子どもたちの思考の扉を開く鍵

子どもたちは、読書によって、今まで考えもしなかったようなテーマやアイデアに気づくことができます。また、様々な概念を知り、疑問を持つことができます。本を通じて、子どもたちは、ゆっくりと、しかし着実に、大人への階段を上がっていくのです。スクールの図書館に携わる人間として、これほど嬉しいことはありません。

誤った情報や不確実性に満ちた世界において、名作が示してくれる普遍的な知恵や知識を一人ひとりの子どもへ伝えていくことができること。このことに大きな喜びを感じています。

 

お話を伺った方

帰国子女アカデミー

Head Librarian  Leo Mckenzie先生

 

 

 

 

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