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東大生アンケート|受験勉強開始期、休憩時間の過ごし方、スマホの使用時間

昨日は、大学受験コーチング塾「スタディチェーン」が現役東大生に対して行った学習に関するアンケートの中から、幼少期から中学生までに関するものをご紹介した。本日はいよいよ大学受験を迎える学齢、高校生の頃の学習に関するアンケートを見てみよう。

【調査概要】

調査方法 インターネット調査
調査人数 100名
調査対象 現役東大生
調査期間 質問により異なる(各グラフ内に記述)

受験勉強をいつから始めた?

現役東大生に対して「受験勉強をいつから始めたか」について聞いた結果は下記のグラフの通り。

一番多かったのは、高校1年生から。高校に入り、心機一転をして、受験勉強に取り組む生徒が多かったようだ。この調査の約1年前にはなるが、スタディチェーンが東大生に限定せず一般大学生に「受験勉強をいつから始めたか」を聞いたところ、「高3の春から」が43%で一番多かったそう。やはり東大生は一般大学生よりは早くから受験勉強に取り組んでいると言える。

次に多かったのが、高校2年生から。進学校などは高校2年生の夏などで部活が終わり、受験モードに入ることも珍しくない。

三番目に多かったのが、高校3年生から。一般的な受験生と同じ時期から受験勉強を始めて、東大に合格できるのは、これまでの積み重ねであったり、地頭のよさだったり、環境であったり、様々な要因が考えられる。ギリギリまで部活に取り組む人も意外と多くいるようだ。

受験勉強の休憩時間に何をしていた?

現役東大生に対して「受験勉強の休憩時間に何をしていたか」について聞いた結果は下記のグラフの通り。

スマートフォン(スマホ)ホを使用していた割合は31%で、最も高い結果になった。スマホを使用すると脳が休まらない、休憩時間が長くなるといったデメリットが考えられる。しかし、逆に使わない方がストレスになるという理由で、スマホを使用していた東大生も多かったようだ。

仮眠を取っていた割合は22%で二番目に多いという結果に。受験期に入ると睡眠時間を削って勉強する生徒が多く、睡眠時間を確保するために仮眠を取っていたようだ。眠い中で勉強しても学習効率は悪くなるので、仮眠はとても良い休憩法だと言える。

軽い運動をしていたと回答したのは、全体の21%。腹筋や軽めのストレッチ、散歩を行っている人が多かった。中にはジムに行っての筋トレやがっつりランニングをしていた東大生もいた。

この調査で分かったのは、休憩の取り方は様々だが、いずれも時間をしっかりと決めて休憩をしていたという点。休憩する時間を決めないで、スマホをいじったり、仮眠を取ると勉強に再度とりかかることが難しくなる。タイマーなどを使用して、休憩も勉強もメリハリをもって取り組むことが肝心だろう。

受験期の1日のスマホの使用時間は?

では、受験勉強の休憩時間に使う東大生が多かったスマホ、その使用時間は1日どのくらいだったのだろうか? 現役東大生に対して「受験期の1日のスマホの使用時間」について聞いた結果は下記のグラフの通り。

一番多かったのは0~1時間で、全体の32%。0~1時間というと、ほとんど触っておらず、連絡を確認する程度に抑えていたことが予想できる。特に高3まで部活をやっていた人たちは、夏からの追い込みがかなりすごく、スマホをほとんど触らずに勉強に取り組む人が多いようだ。

次に多かったのが1時間~2時間で、28%。SNSを見る時間などは、リフレッシュだと捉えて、使用しているケースが多かったよう。また、友人や他の受験生が勉強しているのをモチベーションに頑張っていたという東大生もいた。正しい使い方をすれば、効果的に学習ができると言える。

2時間~3時間が20%、3~4時間が12%いて、意外に多いように思える。しかし実際は、スマホで映像授業や進捗管理をしている受験生が多く、スマホの時間が増えているというケースがほとんど。単純に娯楽として使っているたのではなく、勉強で使っていたようだ。

4時間以上使用していた、という強者も8%。スタディチェーンによると、「判定が余裕のA判定であり、ストレスを貯めないために、SNSを使用していた」と回答した人が結構いたと言う。

昨日と今日とでピックアップした東大生の学習に関するアンケート、東大生はやはり幼少期から英語や塾・教材での学習を始め、中学でも比較的長く勉強していた。高校入学後早々から大学受験対策を開始し、休憩時間はスマホを使ったりもするが、休憩時間を決めてダラダラ休むことはなく、スマホを長く使用する場合も映像授業や進捗管理など、学習に関係した使い方をしていた。

一方で、中学時代の勉強時間が短かったり、大学受験対策開始時期が遅かったり、スマホの使用時間がかなり長かったりする東大生も一部いて、一般的に推奨される受験勉強のノウハウから逸脱していても、地頭や要領の良さ次第で東大合格につながるのだな、と思わせてくれる結果であった。

(取材・文/大友康子)