Press "Enter" to skip to content

ネイティブ先生が答える帰国子女教育⑦|おすすめの英語の本(未就学児~小学4年生向け)

日本への帰国を前提とした海外での暮らしの中で、子どもの教育に疑問や悩みを持っている保護者は少なくないようです。そこで今回は、英語塾「帰国子女アカデミー」の英語ネイティブの先生が、英語圏に住んでいたり英語圏のインターナショナルスクールに通っている子どもに、おすすめの英語の本を教えてくれました。

英語の本を紹介する前に

心を込めて書かれた文章にふれることは、魂をゆさぶり、バランスの取れた学習をするための基礎となります。

英語塾である帰国子女アカデミーでは、英語の本を通じて、子どもの能力や可能性を最大限に引き上げる努力をしています。多くの子どもたちが痛感しているように、言語を学ぶことは険しく困難なことです。自尊心を傷つけられることもあるでしょう。

また勉強面以外でも、子どもはときに、まだ信頼できるまでに至っていないクラスメイトや先生たちの中に勇気を出して飛び込んでいかなくてはなりません。私は、図書館という空間や棚に並んでいる本の一冊一冊が、こうした静かなる恐怖と日々闘っている子どもたちの心の拠り所となると考えています。

私は現在、帰国子女アカデミーのHead Librarianを務めさせていただいていますが、心に決めていることがあります。それは、「私がいいと思ったものはすべて子どもたちにシェアすること。そして、探求心をもって新しい何かを切り拓き、それを他者へ伝えることのできる勇気を持った子どもたちを世界に送り出すこと」です。

読書によって得られるものは、言語能力だけではありません。読書によって私たちは、トルストイやレイ・ブラッドベリ、シャーロット、エミリー・ブロンテ、紫式部といった時代を超えて語り継がれる著者たちの人生を追体験し、彼らの魂に作品を通じてふれることができるのです。そして、そこで得た深い感動は、決して消えることがないでしょう。

年齢別おすすめの本

さて、帰国子女アカデミーの図書館では、こうした経験を得るために、レベルやジャンルごとに本が整理されています。今日は、数多くの蔵書から、お子さんの年齢ごとにおすすめの本をご紹介しましょう。

未就学児~小学低学年向け おすすめの本

  • The Ugly Five/ Julia Donaldson
  • The Go-Away Bird/ Julia Donaldson
  • The Gruffalo(邦題:もりでいちばんつよいのは?)/ Julia Donaldson
  • Curious George series(邦題:おさるのジョージ) /Hans and Margret Rey
  • Mercy Watson series /Kate DiCamillo
  • Percy the Park Keeper/ Nick Butterworth
  • Six Dinner Sid/Inga Moore,

これらは楽しく、親しみやすく、絵柄がきれいで、面白く、子どもの世界を大いに広げてくれるでしょう。これらの本を読むことで得られる心地よいイメージや記憶は、子どもの生涯に渡って残り続けるはずです。何十年に渡って人気であり続けていること自体が、良本であることを裏付けています。

小学3・4年生向け おすすめの本

  • The Sisters Grimm(邦題;グリム姉妹の事件簿)/Michael Buckley
  • How To Train Your Dragon(邦題:ヒックとドラゴン)/Cressida Cowell
  • Nancy Drew Mystery Stories(邦題:少女探偵ナンシー)/ Nancy Drew

この年齢になると、子どもは冒険ファンタジーや推理探偵ものなどを、挿し絵がなくても自身の頭の中で鮮明にイメージをふくらませながら読み進めることができます。これらの本を読むことで、子どもは自身の内なる勇気を呼び起こし、新たな挑戦をすることで必ずや大きな宝物を得ることができることを悟るはずです。子どもは、本の中の未知なる世界を楽しく旅することでしょう。

 

お話を伺った方

帰国子女アカデミー

Head Librarian  Leo Mckenzie先生

 

 

 

≫明日へ続く

 

【関連記事】