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世界を旅して人間力を身に付けた学生の就活を支援する「旅人採用」

近年、新卒採用の現場で新しい採用方法が次々と登場している。以前に当サイトで紹介した「社長メシ」しかり。同じく当サイトで「就活の変」を紹介したように、今までの画一的な就活のあり方を是正しようという動きが少しずつ活発になってきているようだ。

訪問国数5カ国以上または海外滞在期間1カ月以上の旅人に特化した「旅人採用」も、そのひとつだ。

旅で培ったコミュニケーション能力・問題解決力などはビジネスにおいて必要とされる力

「旅人採用」は昨年2018年3月にスタートした“旅人”のための就活支援サービス(転職含)で、リゾートでのバイト派遣事業などを行ってきた株式会社ダイブ(東京都新宿区)が運営。旅人は世界中を旅することで多くのことを経験し、学び、人としての成長を経ている。旅で培った、主体性・異文化理解力・コミュニケーション能力・問題解決力などは、まさにビジネスにおいて必要とされる力。それらの能力を武器に求職者主導で就活を進めていくことができるのが「旅人採用」の特徴だ。

求人を寄せるのは、旅人の価値観にぴったり合う企業。例えば「英語力を活かせる」、「海外出張が多い」、「有給を取りやすい」、「とにかく成長できる」、など多種多様な特徴をもつ。業種や職種は幅広く、観光業界、WEB・IT業界、営業・コンサルなど人と密にかかわる仕事、人材・キャリアカウンセラー、世界を舞台にするグローバル企業などさまざまだ。

自身も旅人のカウンセラーが登録者の就活を“旅人”の観点をもってサポート

旅人採用のサイトに登録すると、世界一周や留学、ワーキングホリデーなどを経験した旅好きなカウンセラーが就活を懇切丁寧にサポート。選考対策や企業紹介はもちろん、ラインや電話、面談などで気軽に相談しやすい体制になっていて、旅人同士だからこそのサポートを得られる。

合同企業説明会も随時開催しており、去る9月19日に東京で開催されたイベントには再来年の卒業予定学生が92名、新卒採用を行う企業6社が参加した。登録している学生の平均訪問国数は、8.08カ国。彼らに今回参加した企業6社の選考を受けたいかアンケートを取ったところ、6社中平均4.98社の企業に対して「選考を受けたい」、「企業からのオファーがあれば選考を受けたい」との回答があったという。

株式会社ダイブの旅人人材サービスユニット東京オフィス・マネージャーの田村彰康氏は、旅人採用について次のように語る。

「ビジネスにおいては、履歴書では決して語れない、海外経験を通じて培った人としての魅力が強みになると考えております。実際に、企業の人事担当者からも、原体験に海外がある方は、多様性があって魅力的な人材が多いという声をいただき、そういった声が広まっていることを実感しています。また、カウンセリングにおいても、その方の人生単位で話をすることを心がけています。自分の幸せとは何かを問い、そこに繋がる仕事を選択できるようにサポートを目指しています」

ユニークな採用方法がまたひとつ誕生した。今後も画一的な就活を脱する採用方法が活況となっていくことを期待したい。

9月19日に東京で行われた合同説明会の模様

(取材・文/大友康子)

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