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制服はあったほうがいい? 中高生の本音とは(後編)

昨日は、制服・体操服を通じて子どもたちの成長と思い出に寄り添い、夢と学びを応援している菅公学生服株式会社 が公開した、全国の中学・高校生1,200人を対象に行った「学校制服の必要性」の調査データ(調査方法:インターネットリサーチ、実施時期:2023年7月)を紹介した。さっそく今日も続きを見ていこう。

制服に求めるのは動きやすさやデザインの良さ

Q.学校制服に必要だと思うことをすべて教えてください。(複数回答)

学校制服に必要だと思うことを聞いたところ、「動きやすさ」(男子52.8%、女子58.7%)、「暑さ寒さに対応して快適である」(男子48.7%、女子62.3%)、「デザインの良さ」(男子40.8%、女子66.3%)が多くあがり、女子中高生は「デザインの良さ」(66.3%)が最も多いという結果になった。

そのほか、「丈夫さ・耐久性」「家庭で洗濯できる」「着心地・肌触りの良さ」「汚れにくい・汚れが目立たない」「性別に関わらず着たい制服が選べる」「男女が同じスタイル(ジェンダーレス制服)である」など、制服に求めることは多岐にわたった。

学生時代にしか着られない特別な服

中高生の年間の授業日数は200日前後とされている。中高生が登下校も含め学校制服を着用する時間を1日8時間と想定すると、1年間で約1,600時間、3年間では約4,800時間にもなり、学校制服はその長い時間着用していることになる。

調査を実施した菅公学生服に、「実施された調査を経て、子どもの制服について、良い点や改善すべき点など気づいた点はありますか?」と聞いたところ、広報の谷岡美樹さんは以下のようにコメントを寄せてくれた。

「現在、制服を着用している中高生にとって学校制服は、「必要」という回答が多くみられました。多くの中高生は学校制服を着ることで、「学生らしく見える」、「毎日の服装に悩まなくていい」ということを良い点として支持していることから、学校制服は中高生の学生生活を過ごすための必需品であることがうかがえ、だからこそ動きやすさや快適性、デザインの良さなどの様々な性質が1着の制服に求められていると、改めて感じました。学校制服は、毎日着るものであり、学生時代にしか着られない特別な服だと思います。だからこそ、心も身体も快適に過ごせるもの、さらに、心身の成長にプラスの効果を生み出すものでありたいと、日々、商品開発やものづくりを行っています」

これからも制服については、実際に着用する学生の要望を反映しながら、より快適に楽しく学校生活を過ごせるよう改善されていくことを期待したい。

(取材・文/小野眞由子)