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画一的な就活はやっぱり変? 就活のあり方を問う「就活の変」が始動

「誰もが同じようなリクルートスーツを着て、面接ではマニュアルに則った受け答えや必要以上に誇張された自己アピールを行う」というのが一般的な日本の就職活動(以下、就活)。

やはり、どこかいびつで変だと感じられる面も多々ある。

現在、新卒で入社した者の約3割が3年以内に退職している。その背景には画一的な就活で学生・企業ともに自分らしさ、自社らしさを伝えきれておらず、ミスマッチが生じている可能性も専門家から指摘されている。

そんななか、新卒者の就活を応援するプラットフォーム「OfferBox」を運営する株式会社i-plugは、10月1日に「就活の変」というプロジェクトを立ち上げた。

これは、日本の就活のいびつさや、より良い就活のあり方について、一人一人が声をあげ発信するための手助けをするというもの。就活は学生一人や一社の力ではなかなか変わらない。しかし、就活生や企業の人事・面接担当者、さらに、これから就活をむかえる学生や、かつて就活を経験した就労者など、多くの人たちの声を集約し、変化を促す力につなげようというのだ。

企業は就活の定型を望んではいないが、減点を恐れる学生は定型から逃れられない

「就活の変」プロジェクトでは、現在の就活における課題を可視化させる取り組みの第一弾として「就活のリアル」を探るべく、500社以上の企業を対象にアンケートを実施。

「手書き以外の履歴書は評価を下げるか?」という質問には85.6%が「いいえ」と回答。「選考において就活生の服装がスーツでない場合、評価にどんな影響があるか?」という質問には、「高く評価する」は0.6%、「どちらかといえば高く評価する」は1.2%と少数ながら、「影響しない」が35.8%と一番多い回答となった。

このように、学生が思うほどには、企業は応募者が就活の定型のようなものに沿うことを期待しておらず、むしろ「学生の飾らない姿を見たい」と望んでいることが分かるアンケート結果となった。

企業の特徴ある採用方法を紹介したり、企業・学生の声を配信するコンテンツを続々追加

「就活の変」プロジェクトでは今後、自社らしさを採用に取り入れた企業の取り組みを紹介するコンテンツを実施予定。

例えば、研究や論文に追われる地方の優秀な学生を採用するために就活の交通費を企業側が負担する取り組みや、その地方に企業側が出向いて採用活動を行うといった取り組みなど。

このほか、学生の素の部分を知るために履歴書の写真と私服の写真を掲載する学生対象のフォトコンテスト「#こんな私もいます(仮)」を実施したりする予定だ。

企業も「ありのままで対話できる」「互いの未来を作るための共同作業になる」就活を期待

「就活の変」プロジェクトには、プレサイトの公開から現在までわずか1カ月ですでに100以上の企業が賛同を表明。プロジェクトに期待する企業の担当者からは次のような声が挙がっている。

「お互い、ありのままの姿で対話しましょう。就活はゴールではなく、スタートでもなく、人生において、大事な仲間が見つかったり、いつもとは違う自分に気付く大切な時間、場であると思います」(従業員5000名以上/メーカー)

「就職活動が企業側、学生側で主導権を奪う活動ではなく、互いの未来を作るための共同作業になる事を期待します」(従業員300名未満/ソフトウェア・通信業)

このようなプロジェクトから、就活が少しでも良い方向に変化していくことを望みたい。
(取材・文/大友康子)

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