Press "Enter" to skip to content

中学受験費用調査(後編)漫画『二月の勝者』の中学受験費用と比較!

中学受験をリアルに描いた漫画を調査報告とからめて紹介

昨日の前編で紹介した株式会社ファルボによる中学受験にかかる費用の実態調査。調査内ではユニークなことに、中学受験の実態をリアルに描いた漫画『二月の勝者―絶対合格の教室』(高瀬志帆著、小学館刊)に登場する塾の費用と、現実世界で実際に想定される費用との比較も行っている。

『二月の勝者』では、主人公であるスーパー塾講師・黒木は中学受験を「課金ゲーム」と評し、彼が校長を務める「桜花ゼミナール」は通常授業に加え、春期講習・ゴールデンウィーク特訓・日曜特訓・夏期講習……と次々“課金”を課していく。その小6時1年間の費用が下表中央の「桜花ゼミナール」の料金。

一方、漫画で描かれている「桜花ゼミナール」のレベルと現実世界において匹敵する複数塾の料金から割り出した費用が下表右の「スクールY」の料金。さらに、作品に描かれている中学受験トップ塾「フェニックス」のモデルとされる現実世界の大手中学受験トップ塾の費用が下表左の「スクールX」の料金。

(株式会社ファルボ提供の表を当編集部で加工)

“課金ゲーム”と称する漫画のなかの塾より、現実のほうが高額

なんのことはない、課金ゲームと称する漫画のなかの「桜花ゼミナール」の費用より、現実世界の桜花ゼミナールに匹敵する複数塾の平均的費用のほうが高額なのだ。現実世界のトップ塾の費用がさらに高額なのは言うまでもない。

そんな費用面について、株式会社ファルボ企画広報担当者・石井陸(いしい・りく)氏から再度コメントいただいた。

「中学受験に立ち向かう多くのご家庭は、親が対応できない限り『それなりの価値で提供される生徒を伸ばすノウハウ』に対して、対価を払わざるを得ないという現実に直面されているように思います。 結局のところ、『ウチはそんなに払えないわ』と思っていても、知らず知らずのうちに、泥沼にはまってしまうのが、中学受験塾を主軸に展開される課金ゲームの正体なのではないでしょうか。

とはいえ、これだけのお金をかけなければいけない中学受験の現状は教育ひいては貧富の格差を生んでいく一方であると考えています。ついては、このビジネスモデルについては、近いうちにひっくり返してやりたいですね(笑)。

現在開発中の『ラコモ・オンライン』で、もっと効率よく安価に、自身で勉強・学習をデザインできるようなシステムを準備していますので、早く皆さんにお届けしたいです」

(取材・文/大友康子)

Copyright © 2008 - 2018 帰国便利帳 All Rights Reserved.