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保護者に出来る帰国前後のグッドアクション|Action1 帰国前編<1>

滞在地での毎日に忙しくても、気になるのが、帰国後の我が子の学校生活。「日本でも楽しんでもらいたい」という切なる願いを実現するため、保護者が帰国前後にできることとは何でしょうか。5人の専門家に提案してもらいました。

Action1
子どもが楽しめる学校を探すため情報を賢く収集する

~おさえておきたい3つの収集方法~

1. メディア確認

「お子さんの学校選択の対象になっている学校のHPに定期的にアクセスして、情報を常にアップデートしておくようにしましょう。また、該当校のオンライン学校説明会が開催されるのであれば、逃す手はありません」(三井氏)

2. 見に行く


「昨年度は軒並みNGだった学校公開や学校見学を、今年度はOKとする小中学校・高校も。児童・生徒の活動が見られるとよいですが、そうでなくても、教室の様子や掲示物、進路指導室などを確認して、雰囲気の把握を」(三井氏)

3. 人と話す


「先に日本に帰国した友人家族、帰国生入試を熟知している塾の先生など、できるだけ様々な立場の人と話すのが有益です。ポジティブな情報とネガティブな情報の両方を聞き出すようにすると、よい判断材料になります」(三井氏)

今、注目したいのはオンライン学校説明会

海外滞在中からできて、帰国後の子どもの日本での学校生活を大きく左右するアクションのファーストステップとなるのが「情報収集」だ。
主な収集方法は下の3つだが、帰国子女の教育サポートに携わる海外子女教育振興財団の三井氏は、海外と日本の行き来が難しい昨今においては特に「メディア」からの情報収集に重きを置くことをすすめている。

「公立の学校に通う場合は従来通り口コミが有効ですが、受験を考えている場合は、Zoomなどを介したオンラインでの学校説明会の利用がベストです。近年では帰国生を受け入れている多くの国立小や公立中高一貫校、私立校が行っています」(三井氏)

先生や在校生の話を聞けたり、学校生活の様子を映像で見られたり、帰国生向けの入試の詳細を得られたり、質疑応答の時間を活用できたりと、その内容は対面での学校説明会に近い。「複数校が集まって複数日程で共同開催している場合は、各校の違いを効率的に見比べられます」(三井氏)

現在はアジア時間やアメリカ時間を基準とした開催が多いが、今後はヨーロッパ時間に合わせた開催も各所で検討されている。参加校や日程、参加方法などは、各学校や主催団体のHPでご確認を。

お話を伺った方

海外子女教育振興財団 三井知之(みつい・ともゆき)氏

同財団の教育相談員として、帰国子女とその家族をサポートする。海外の日本人学校教諭や校長、東京都教育庁の課務担当副参事、港区小学校校長、杉並区小学校統括校長などを歴任。

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