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専門家にSOS!「こんなとき、どうすればいい!?」駐在生活の悩みを軽くする15のことば⑧

【お悩みパートB 親自身のこと】

人間関係も夫婦関係もうまくいかず、心はもうヘトヘト…

日本人同士の人間関係、ホームシック、夫婦関係、言葉の問題、生活への違和感。親自身の心を疲れさせる5種類のお悩みをクローズアップ。

親自身のこと③

日本にいたときよりも、夫婦関係がギクシャクしている気がする

日本にいたときよりも、夫婦関係がギクシャク暮らし慣れた日本と勝手の違う海外では、夫婦それぞれに優先事項が変わったり、生活スタイルが違ったりして、コミュニケーション不足に陥ることも。気が付けば、どんどん心がすれ違ってしまって…。

中里文子

臨床心理士
中里文子氏のことば

夫婦関係の不和をなくすには、話し合いのみ。誤解、想像、勝手な思い込みなどだったと分かれば、お互いの心は軽くなります。

同じ曜日の同じ時間に話し合いの時間を

夫婦関係の不和は誤解、想像、勝手な思い込みなどが原因である場合が多いもの。関係の改善には夫婦間での話し合い以外ない、というのが中里氏の考えだ。

「忙しいといっても、休みがゼロという働き方はしていないはずです。できれば週に一度、同じ曜日の同じ時間に『話し合いの時間』を設定して、ルーティンにできるよう、お互いに努力してみてください」

「丸投げ夫」にはひとつだけ役割を作る

また、家庭や学校のことはまかせたよと妻に丸投げしてしまう夫に対しては、ひとつだけ役割を作って確実にこなしてもらうようにするといいのだとか。

「まずは夫と話し合い『それならできる』ということを決めます。日曜日は必ず夫と子どもで朝食を用意して家族みんなで食べるといったように。そしてそれ以外のことを妻は自分自身の役割と割り切り、夫に期待しないようにします。

最終的には、育児や家事という自身の役割を楽しむように気持ちを切り替え、工夫していきましょう。家族が楽しそうにしていると、自然と夫は近づいてくるものです」(中里氏)

相手よりも自分の考えや認知の仕方を変えてみる。そのほうが、はるかにエネルギーを要さないという。

お話を伺った方

臨床心理士 中里文子氏

「AGカウンセリングオフィス」の代表。心理カウンセリングや教育相談、児童相談所での虐待通報・子育て相談、駐在員の家族のメール相談などを行う。「気が重いなあ」「不安だな」と心の病気の小さな芽が出始めたとき(症状が深刻になる前)のカウンセリングを重要視する。
https://agc-office.com

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