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コロナ禍で若者の意識はどう変わった?<後編>

<前編>に引き続き、18歳~20歳の男女600名に聞いた『若者のライフスタイルに関するアンケート調査』の一部を紹介したい。

職場の理想は人間関係が良いところ

理想の職場について複数選択で聞いたところ、上位から「人間関係が良い」(71.8%)、「賃金が高い」(52.0%)、「有給休暇が取りやすい」(51.3%)、「やりがいのある仕事ができる」(49.0%)、「尊敬できる上司・先輩がいる」(41.8%)となり、性別で比較をすると男性よりも女性の方が職場に対する理想や環境を重視する傾向が強いようだ。加えて、理想の会社を聞いたところ、1位「大手企業」(26.8%)、2位「中堅・中小企業」(22.8%)と大差がなく、一方で「自分で起業・自営業」も10.2%と約1割いることがわかった。


自分磨きより、豊かで楽な生活をしたい派が増加

今後どういった生活スタイルを望んでいるのか、という問いに対して最も多かった回答は、1位が「自分の好きなことや興味のあることに囲まれた豊かで楽な生活スタイル」(28.8%)、続いて「自分の好きなことややりたいことに、時間と手間を集中させる生活スタイル」(18.0%)、「のんびり気ままな自然志向の生活スタイル」(16.3%)となった。なお、「自分を磨き、新しいことにどんどんチャレンジして、世の中に自分を表現する生活スタイル」は昨年よりも3.8ポイント減少、また「家族の幸せを第一に考え、子どもによりよい教育を与えられる生活スタイル」も2.3ポイント減少している。

買い物は堅実に、余分なものは買わない!?

最後に、消費に対する意識を複数選択で聞いたところ、上位から「買物は楽しい」(48.0%)、「流行の商品でも自分の趣味に合わなければ買わない」(44.8%)、「自分に必要な物だけを買う」(37.3%)、「外でお金をかけて遊ぶよりも、家でくつろぐほうが好き」「買い物にコストパフォーマンスを求める」(ともに31.3%)となった。昨年と比較すると、「買い物は楽しい」が減少し、「流行の商品でも自分の趣味に合わなければ買わない」や「自分に必要なものだけを買う」が増加していることから、買い物に楽しみをあまり求めておらず、頻繁に買い物をしない、堅実な傾向が強まっていることが見て取れる。また、コストパフォーマンスという考え方自体も薄まっている傾向が見て取れる。

調査をしたCCCマーケティング株式会社のコミュニケーション戦略室、安藤舞(あんどう・まい)氏は、「成人式を前に、20歳の皆さんが現在と将来をどのように考えているかの意識を探るため、2016年から若者のライフスタイルに関する調査を行っています。今年は、依然と収束しないコロナ禍を多感な時期を過ごされていることもあってか、未来への漠然とした不安感を持っている若者が多いことが分かりました。一方で、生活や消費に対して自分を重視する傾向はジワリ高まってきています。大人にとっても大きなパラダイムシフトの中で先が見えない状況ではありますが、これからの未来を作っていく若者世代の皆さんには新しい視点や多様な考えを持ちながら、失敗を恐れずにどんどん前に進んでいってもらうことを期待しています。」と話す。

10代の終わりから20歳という貴重な年齢をコロナ禍で過ごした若者たちの不安感を、大人は完全に理解してあげることはできないが、本調査などを参考に彼らの気持ちを少しでも知り、支えになれたらよいと思う。

■調査概要

調査方法 インターネット (Tアンケート)
調査期間 2021年12月17日(金)~12月23日(木)
調査地域 全国
調査対象 18~20歳の男女(T会員)
サンプル数 600名

CCCマーケティング株式会社

(取材・文/中山恵子)