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1月1日時点で、約9割の就活生がインターンシップ等に参加済み

3月の就職活動本番を2カ月後に控えた1月1日時点で、2023年卒学生の準備状況はどの程度進んでいるだろうか。就活情報サイト「キャリタス就活」を運営する「株式会社ディスコ」が、キャリタス就活・学生モニターを対象に、就職意識および就職活動の準備状況などを尋ねた。

インターンシップ参加経験者のほとんどが1日以内のプログラムに参加

インターンシップ等のプログラムへの参加経験を尋ねたところ、調査時点で参加経験がある学生は約9割(88.2%)に上ることが分かっている。プログラムの実施日数別に参加状況を見ると、最も多いのは「1日以内」で8割を超え(84.1%)、インターンシップ参加経験者のほとんどが「1日以内」のプログラムへの参加経験を持つ。その一方で、「5日間以上」は23.3%にとどまることも明らかになっている。

参加社数が最も多いのも「1日以内」のプログラムで、平均8.6社(前年より1.5社増)。コロナ禍前の調査(2021年卒:5.6社)と比べると3社増加している。また、「2~4日間」(3.3社)も増加傾向が見られた。コロナ禍をきっかけにオンラインでの実施が主流となる中で、比較的短期間で実施されるプログラムの参加機会が増えたことが読み取れる。

なお、今後については約8割が「参加したい」と回答(80.1%)。前述のように、すでに多くのプログラムに参加している分、前年調査(83.9%)よりもやや減少したものの、今後参加したいと考えている企業の数は前年を上回る(平均7.4社→7.7社)。

1月1日時点で「内定を得た」就活生は13.5%

本選考(採用選考)の受験状況を尋ねたところ、筆記試験や面接など「本選考を受けた」という回答が49.2%で、回答者の半数近くを占めた。前年同期調査(41.5%)よりも7.7ポイント増加。この数字は年々上昇している。

また、本選考受験経験者を分母とした受験社数の平均は3.2社。本選考受験企業の中にインターンシップ参加企業があると答えた学生は77.3%に上り、インターンシップから早期選考へとつながるケースが多いことがこのデータからも分かる。

内定状況については、「内定を得た」との回答が13.5%。前年同期(8.7%)を5ポイント近く上回るが、学生モニターの大多数がその後とも就職活動を継続している(98.0%)。

自分たちの就職戦線が1学年年上の先輩たち(2022年卒者)と比べてどのようになると見ているのか、その見通しを尋ねたところ、「非常に厳しくなる」が8.1%、「やや厳しくなる」が48.4%で、厳しくなると見ている者の合計は56.5%となった。これは前年同期調査では9割を超えていたが(計94.3%)、大幅に減少し、代わりに「やや楽になる」が大きく増えた(4.9%→42.7%)。

ただし、今後の新型コロナの感染状況によっては採用数に影響が出ると予想する学生も多く、「大いに影響が出ると思う(感染が拡大すれば採用数が減少する)」(19.5%)、「やや影響が出ると思う」(49.6%)を合わせると、7割近くに上る(計69.1%)。こうした不安が前のめりの姿勢につながっている面もありそうだ。

(取材・文/松井さおり)