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子供の就活、3割の親は転勤ある会社に反対(後編)

昨日は、株式会社マイナビ(東京都千代田区)が行った「就職活動に対する保護者の意識調査」をご紹介。いずれの保護者も、子供の自主性や将来への希望を尊重し就職活動をサポートしてはいるのだろうが、それでも約3割の保護者が「子供が全国転勤のある会社に就職を希望した場合、反対する」という姿勢であることが分かった。

本日は、「就職活動や日頃のコミュニケーションを通じて、Z世代らしさを感じたエピソード」を見てみよう。

Z世代はワークライフバランス重視

「就職活動や日頃のコミュニケーションを通じて、Z世代らしさを子供から感じたエピソード」を自由回答してもらったところ、下表のような回答が寄せられた。

【Q3】就職活動や日頃のコミュニケーションを通じて、Z世代らしさを子供から感じたエピソード

  • 何でもスマホでさっと調べ、行動する(女性)
  • スマホで情報を知ることが出来るので、パンフレットは要らないと言われた。(女性)
  • キャリアセンターともSNSでやりとりして、無駄なく就職活動していた。(女性)
  • 就職先の担当者とLINEで連絡を取り合っている(女性)
  • 日頃からLINEなど非対面で、短い文章ばかりのやり取りをしているので、エントリーシートの文章や面接の受け答えが、平坦で抑揚がなく、下手だなと思った。(女性)
  • 情報収集がインスタやTikTokであること(女性)
  • 面接がほぼオンラインでも問題なく、逆にその方が良い印象(女性)
  • 最後まで会社に行かない活動が多かったのですが、オンラインの方が楽でいいと本人が言っていた。私なら不安になるかもと思いました。(女性)
  • 足を使って説明会などに赴くのは最低限で、オンラインや先輩OB等との懇親会も、ネットを通じて行っていた所が、世代を感じました。(女性)
  • 出世ややりがいを1番には考えず、休みがある程度保障される職場を選んだこと。(女性)

「キャリアセンターともSNSでやりとりして、無駄なく就職活動していた」や「情報収集がインスタやTikTokであること」のように、スマートフォンやSNSを駆使して情報収集している様子が挙げられた。

また、就職については「出世ややりがいを1番には考えず、休みがある程度保証される職場を選んだこと」や「長時間労働や休日出勤は古くてダサいと断言している」のように、ワークライフバランス重視の特徴がうかがえるコメントも寄せられた。

本調査は、子どもの「大学選び」や「教育資金」「奨学金」に関する保護者の考え方を問う質問も行っている。詳しくは雇用や労働に関連する調査情報を提供するサイト「マイナビキャリアリサーチLab」を参照されたい。

(取材・文/大友康子)