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「こんなとき、どうすればいい!?」駐在生活の悩み体験談 帰国ママ座談会①

帰国ママ座談会「我が子の語学力はどう?」

座談会の登場メンバー(座談会内では敬称略)

Mさん
中国・上海に3年半滞在(長男8歳、次男6歳~)。インターへ通わせた。

Tさん
アメリカ・ミシガン州に4年滞在(長女7歳、次女4歳~)、カリフォルニア州に3年滞在(長女15歳、次女12歳~)。現地校へ通わせた。

Kさん
イギリス、香港、スウェーデンに各6年滞在(長女は駐在中に出産、長男は日本で出産)。香港では日本人学校、スウェーデンではインター(イギリスでは未就学)

Oさん
ニュージーランドに4年半滞在(長男4歳、次男0歳~)。次男は里帰り出産。長男は現地校、次男は現地幼稚園へ通わせた。

――日英バイリンガルや日本語能力についてなど、海外滞在中はお子さんの語学力が気になると聞きます。皆さんのお子さんたちは、いかがでしたか?

M うちはインターに通わせたのですが、英会話はほとんどゼロからのスタートでした。ただ子どもたちは2人とも幼かったので、遊びを通して自然と習得していけました。それでも期待していたレベルまではいかず…。ネイティブ並みに話せる子は家庭教師をつけたりしていましたね。

T うちは現地校に通わせたので英語は日本語よりも得意かもしれません。ただ、似た環境でも性格によって習得に差が出るというのはすごく感じました。うちの場合、長女が積極派、次女が慎重派なのですが、長女が英語をどんどん使って友だちと交流を深める一方で、次女は周囲の様子を伺いつつずっと黙っているという時期がありました。

K それは大変でしたね。

T ええ、学校でのことを引きずって、家でも口数が少なくなったりして。「トイレに行きたい」や「バスの行き先を教えて」など必要最小限のことを言えるようにはさせていたのですが、それ以外は、まさに「貝」のように話さなかったんです。そんな状態が1年ほど続きました。

K 1年後「貝」はどのように開いたのですか?

T 次女以外は日本人ゼロだったクラスに、新たに日本人の女の子が入ってきまして。先生から彼女のお世話役を任命されたのですが、そのときに「頑張らなきゃ!」と一念発起したようで、少しずつ話すようになりました。それで何とか7年間、やりきりました。

O 責任感に助けられたのですね。先生は、あえて任命してくれたのかな。よかった!

――日本語力についてはいかがでしょうか?

M あるとき、次男が「ひとつ、ふたつ…」という数の数え方も知らないと分かって焦り、インターの第二外国語で選択していた中国語の授業を日本語に変更した記憶があります。それで日本語がおぼつかなくなることはなくなりましたが、やっぱり今でも得意ではありません。

T うちも得意ではないですね…。「書類提出の期限は正午」の「正午」という意味が分からない、なんてこともありました。

O 日常で頻繁には使わないけれど、日本人なら知っていて当たり前という言葉を知らないということは、ままありますよね。

K 「別途」を眠る「ベッド」だと思い込んでいたとか。帰国したての頃なんかは、日常会話にもついていけないと悩んでいたなぁ。帰国してまもない子どもにとっては、何気ない日常にもストレスの種が散りばめられていると、せめて親が分かっていてあげなきゃと思いますね。