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スマホを持つ子どもと親への意識調査(後編):約2割の子どもがスマホを所持してから何らかのトラブルを経験

「MMD研究所」が、2022年以降に子どもに初めてスマートフォンを持たせた親1,000人(予備調査は1,769人に実施)に意識調査を実施。「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」として、その結果を公表している。

スマをを持つ小学生の26.8%がトラブルに巻き込まれた経験があり

これによると、20.1%の保護者が「子どもがスマートフォンを所持してから、何らかのトラブルに巻き込まれたことがある」と回答。2022年に行った前回の調査から3.9ポイント増加している。

トラブルに巻き込まれた子どもを小中高別で見た場合、小学生が26.8%と最も高い結果となった。中学生では13.8%、高校生では10.0%となっていることから、年齢が低くなるにつれて、トラブルに巻き込まれるリスクが高まることがうかがえる。

スマホトラブル回避で困っていること「何をすればいいか分からない」が25.9%

さらに、「子どもがトラブルに巻き込まれたことがある」と答えた保護者にその内容を聞いたところ(複数回答)、「ゲームや有料課金サイトで大幅に課金してしまった」「LINEなどのコミュニケーションツールで既読無視されて、友人と険悪になってしまった」「不適切な写真を送るように言われたり、意思と関係なく送られてきたりした」が同率(14.9%)でトップを占めた。

また、スマートフォンに関連したトラブルを回避する上で「困っていること」を聞いたところ(複数回答)、「何をすればいいか分からない」(25.9%)がトップを占めるという結果に。以下、「ルールを決めたが管理することができない」(23.9%)、「ルールを決めることが難しい」(22.3%)が続く。

便利さとリスクを併せ持つスマートフォン。意図せずトラブルに巻き込まれてしまうケースも多いことから、家庭内で運用ルールを共有し、しっかり守らせることが大切です。

(取材・文/松井さおり)