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大学受験・新課程入試に向けた高校生の本音とは?(前編)

学校法人 河合塾(本部:名古屋市千種区、以下河合塾)は、2025年1月より始まる新課程入試に向け、高校1~3年生の500名を対象に「新課程入試と受験勉強に関する意識調査」を行った(以下、調査結果はすべて河合塾調べ)。

高校生の約8割は将来の目標やビジョンを持っている!

まず初めに、将来の目標やビジョン(なりたい職業・人物像など)があるかという質問に対して、「明確にある」もしくは「ある」と回答した高校生が合わせて79.0%となり、高校生の約8割が自分の将来やりたいことを持っていることが明らかになった。

■将来の目標やビジョン(なりたい職業・人物像など)はありますか?<SA=500>

続いて、「大学受験の結果が自分の将来に影響すると思っている」と回答した高校生は96.8%だった。

大学全入学時代といわれる一方で、当事者である高校生は、慎重な大学選びを行っていることがわかる。

■大学受験の結果は、自分の将来に影響すると思いますか? <SA=500>

大学の選び方には実学や就職を意識する傾向に

また志望大学を決めた基準トップ3は、「自分の将来の夢や歩みたいキャリア像に近づけるか」、「興味のある学問が学べるか」、「就職活動に役に立つか・就職率の高さ」という結果となった。

卒業後の将来を見据え、実学志向を持つ高校生が多いことが見受けられる。

■あなたが志望大学を決めた基準は何ですか? <MA=500>

新課程入試に不安を感じる高校生は9割以上

高校1年生と2年生に対して、2025年度からの新課程入試について質問したところ、9割以上が何らかの不安を感じていることがわかった。

特に35.3%は「新課程入試で変わる内容がわからないから」と答え、漠然とした不安を抱えている高校生が最も多い結果となった。

また、大学入学共通テストへの「情報Ⅰ」の追加や過去問がないことなど、誰も経験していない入試に対し、対策の不明瞭さに不安を感じていることがうかがえる。

■2025年度から新課程入試となりますが、不安なことはありますか? <SA=365>

また、新課程入試への不安の中で、95.3%が「新課程の入試対策は早めに始めたほうがいい」と回答した。

■新課程の入試対策は早めに始めたほうがいいと思いますか? <SA=365>

明日も引き続き、この調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/小野眞由子)