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帰国子女教育情報|インターナショナルスクール 入学マニュアル①~成功&失敗体験談~

国際化を背景に、日本国内のインターナショナルスクール(以下、インター)は年々増加しています。読者の皆さんの中にも「帰国後は我が子をインターへ」とお考えの方はいらっしゃるはずです。ではその場合、保護者として何をどう準備すればいいのでしょう。今特集では、その準備方法を専門家にヒアリング。ハウツーとしてご紹介します。(編)入学済みの保護者の体験談も参考にしてみてください。

【体験談】入学準備でやってよかったこと◎、反省したこと×

心がまえ

 海外で通わせていたインターは事務的な対応が大雑把だったが、日本国内のインターは対応が非常に丁寧だった。「インターだからきっと大雑把だろう…」と考えて先を見越した行動をとっていたことによって、結果的に時間や心に余裕が生まれたので、「期待しすぎない」というのも心がまえとしてアリだと思う。(イギリスのインターからお子さんが高1時に編入学したR・Uさん)

× ママ友同士の人間関係を軽く考えていたこと。出身国・地域によっては自己主張が強く、とても気を遣う。(アメリカの現地校からお子さんが小1時に編入学したM・Cさん)

× 学校案内の進学実績の見方を把握していなかったこと。掲載されていたのは少数の優秀な実例だけだった。(アメリカのインターからお子さんが中2時に編入学したN・Hさん)

× 片道1時間以上の通学を軽視していたこと。G12以降は帰宅後の勉強時間が長く、睡眠時間を削ることに。(ポーランドのインターからお子さんが高1時に編入学したT・Mさん)

情報収集

 早めに志望校を固めていたこと。実際、辞令から帰国までは時間がほぼなかった。(シンガポールのインターからお子さんたちが中2・高1・高3時に編入学したE・Mさん)

× 「帰国は大学入学時」と決めつけていたこと。実際には高校への編入学になり、慌てて情報収集をするはめに。(ペルーのインターからお子さんが高3時に編入学したT・Fさん)

 日本の転居予定エリアにあるすべての公立、私立、インターを比較・検討したこと。納得のいく結論を出せた。(アメリカの現地校からお子さんが小1時に編入学したM・Cさん)

受験対策

 海外の授業で子どもが発表に慣れていたこと。面接のいい対策になったそう。(シンガポールのインターからお子さんたちが中2・高1・高3時に編入学したE・Mさん)

 ストリートチルドレンなどの身近な社会問題を家族で話し合っていたこと。面接で生かせたと言っていた。(マレーシアのインターからお子さんが小5時に編入学したK・Aさん)

 

お話を伺った方

村田学氏

村田学氏
「インターナショナルスクールタイムズ」編集長

インター、国際バカロレア教育、英語教育など、子どもたちがグローバルに活躍するための教育情報を配信しているウェブサイト『インターナショナルスクールタイムズ』の編集長。「日本の学校教育にインターのよさをプラスしたい」と考えて同サイトを創設し、インター各校の取材や研究を続けている。アメリカ生まれ。

石塚美紀氏

石塚美紀氏
「グローバルインターナショナルスクール&塾」代表

3人の子どもをインターへ通わせた経験を生かし、現役インター生やインターへの(編)入学を目指す子どもたちのための学習塾を創設。「インター受験/編入希望者コース」「帰国子女/インター経験者コース」などを擁し、1対1の対応でプライベートな説明会(要予約・有料)も行う。同塾はプリスクールも併設。

 

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