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危険薬物、学生の9割「絶対使うべきではない」、残り1割は……

関西4大学の「薬物に関する意識調査」をチェック!

関西4大学(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)は11月2日、今年度の入学生を対象に実施した「薬物に関する意識調査」の集計結果報告書を公表した。

少々怖さも感じるアンケート結果、今日と明日とで見ていこう。

【薬物に関する意識調査】

対象者数 2023年度入学生 2万7554名(関西4大学合計人数)
実施期間 各大学により定められた期間(2023年4~5月)
調査方法 WEBアンケート
回答数(率) 2万954名(76%)

薬物問題への関心は減少傾向

薬物乱用問題への関心を尋ねると、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」の合計(35.6%)が「あまり関心がない」「ほとんど関心がない」の合計(36%)を下回り、昨年より薬物問題への関心がわずかであるが低下している。

◇質問1 あなたは、薬物乱用問題について関心がありますか。(1つ選択)

<回答> 2023年度 参考値
非常に関心がある 4.9% 2022年度との比較-0.4ポイント
ある程度関心がある 30.7% 2022年度との比較-2.4ポイント
どちらともいえない 28.3% 2022年度との比較-0.1ポイント
あまり関心がない 15.7% 2022年度との比較⁺1.4ポイント
ほとんど関心がない 20.7% 2022年度との比較⁺1.6ポイント

薬物のイメージ、学生の0.7%「かっこいい」

薬物についての印象と問うと、「心や体に害がある」「犯罪に巻き込まれる」「使ったり、持っていたりするのは悪いことだ」「1回でも使うと止められなくなる」「人に渡したり、人からもらうことも悪いことだ」という回答が多く、基本的には正しい認識を持っている大学生が多い。ただし、「かっこいい」というイメージを持つ学生も少数ではあるが存在した。

【前の質問であげた薬物についてお聞きします】

共通質問3 あなたは、これらの薬物についてどのような印象を持っていますか。(複数回答可)

No. カテゴリー 件数 (全体)%
1 かっこいい 138 0.7%
2 気持ち良くなれる気がする 1,223 5.8%
3 ダイエットに効果がある 108 0.5%
4 眠気覚ましに効果がある 168 0.8%
5 1回使うくらいであれば、心や体への害はない 153 0.7%
6 心や体に害がある 15,188 072.5%
7 犯罪に巻き込まれる 15,570 74.3%
8 使ったり、持っていたりするのは悪いことだ 14,727 70.3%
9 1回でも使うと止められなくなる 15,695 74.9%
10 人に渡したり、人からもらうことも悪いことだ 14,014 66.9%
11 特にない 1.483 7.1%
12 わからない 685 3.3%
合計 20,954 100.0%

薬物使用、学生の0.7%「1回位なら」、8.4%「個人の自由」

薬物使用についての意見を問うと、当然、「どのような理由であれ、絶対に使うべきではないし、許されることではない」という回答が89.4%で最も多かったが、「1回位ならかまわない」「使うかどうかは個人の自由」と考えている学生も一定数存在した。

◇質問11 あなたは、これらの薬物を使うことについてどのように考えていますか。(1つ選択)

<回答> 2023年度 参考値
どのような理由であれ、絶対に使うべきではないし、許されることではない 89.4% 2022年度との比較⁺1.2ポイント
1回位なら心や体へ害がないので、使ってもかまわない 0.7% 2022年度との比較⁺0.1ポイント
他人に迷惑をかけないのであれば、使うかどうかは個人の自由である 8.4% 2022年度との比較-0.1ポイント

では、実際に薬物の購入や使用を勧められたり、周囲に使用している人を見た経験などはいかがだろうか? 明日はそのあたりを見ていこう。

(取材・文/大友康子)