Press "Enter" to skip to content

駐在妻のキャリアを考えよう ~お悩み例と解決案、体験談~

かつて海外駐在といえば、男性社員が「専業主婦の妻」を帯同する形が一般的でした。しかし、ライフスタイル、特に女性の働き方の多様化に伴い、今や共働き夫婦は当たり前となっています。こうした時代において同行を求められた配偶者、特に女性のキャリアについて考えていきます。駐在員の妻、いわゆる「駐妻」の交流と支援を目的としたWEBサイト『駐妻café』を運営する駐在妻キャリアサポートコーチ、グローバルライフデザインの飯沼ミチエ氏に、フェーズ毎によくあるお悩み例とその解決策を伺いました。また実際のキャリア体験談も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

お悩み例と解決案

【フェーズ1】出国準備中

「できたら今の職場に戻りたいけど……」
▶働き続ける方法を考えて、人事部門などにアクションしてみましょう。

「キャリアの中断が不安」
▶同行生活もキャリアの一部と考え、漠然と時間を過ごさないよう意識して臨みましょう。

【フェーズ2】同行中

「現地でできることが見つからない」
▶仕事だけに限らず、自分らしいワクワクする過ごし方を考えましょう。

「相談や悩みを吐き出す相手がいない」
▶SNSなど話せる相手が見つかる場を探してみましょう。

【帰国準備中】

「帰国してからの仕事、何をすればいい?」
▶同行期間中に何をしてきたか「棚卸し」して、希望する未来を考えましょう。

「再就職できるか不安」
▶就職のサポートや手続きについての情報を集めてみましょう。


キャリア体験談

『駐妻café』のメンバー3名の体験談をご紹介します。

日本の貿易会社のリモートワーク

滞在国:アメリカ
同行前の職業:貿易等

アメリカに来てから、夫と子どもが新しい環境で頑張る姿を頼もしく思う一方、自分は何をしているんだろうと焦りに似た気持ちを持っていました。自分のビザは就労可能だったので、働きたい気持ちは最初からありましたが、生活の基盤作りや子どもの学校サポートで忙しく、自宅でできるリモートワークに落ち着きました。今は日本にある貿易会社に所属し、北米の取引先メーカーとの契約・交渉・日本への製品輸入を担当。もともと日本でやっていた業務経験が活かせているのでとても満足しています。この仕事を通して微力ながら社会に貢献し、その対価を得ることで、達成感が得られています。

同行生活を機にMBA取得に挑戦

滞在国:フィリピン
同行前の職業:商社

以前は総合商社で総合職、営業職として15年以上働いてきました。現地ではキャリア継続のために時間を使おうと、MBAの取得に取り組むことに。入学願書締め切りまでは数ヶ月しかなく、勉強には苦労しましたが、夫の協力もあって大学院に合格。入学後はクラスメイトたちとのグループワークなどに試行錯誤の日々でした。無事資格を取得し、職場復帰を果たした今、当時の苦労が役立っていることを感じます。また、仕事で得られる「現場感や緊張感、達成感」の楽しさに改めて気付くことができました。今後は家庭と仕事の両立というワーキングマザーの課題に、私なりに取り組んでいきたいと思っています。

ボランティア活動で社会貢献

滞在国:アメリカ
同行前の職業:金融

海外滞在時は、住んでいた町の大学で、日本語チューターとして学生の日本語セッションを担当しました。海外生活をしていると、どうしてもアウトプットよりインプット、貢献するよりも助けてもらう場面が多くなりがちですが、地域社会に貢献したいと考えて選んだのがこのボランティアでした。教授からのアドバイスを受けてセッション内容を改善し、学生がより積極的に参加できる授業作りを行いました。前職では大勢の人の前で話す機会などほとんどなかったのですが、この経験を通じてリラックスして話すことができるように。「正しい知識を持ち練習を積み重ねれば、経験のないことでも行える」。こうした実感を得て、自分の可能性の広がりを感じることができました。

 

お話を伺った方

飯沼ミチエ

飯沼ミチエ氏 グローバルライフデザイン駐在妻キャリアサポートコーチ

駐在妻キャリアサポートコーチ。元駐在妻の経験を活かし、海外駐在妻、元駐在妻、プレ駐在妻のキャリアをサポート。メルマガ読者は42か国に900名以上。2018年に駐在妻のための情報・交流サイト『駐妻café』を開設。運営責任者として世界からボランティアで集まった15か国約40名の運営メンバーとともに活動している。

Copyright © 2008 - 2018 帰国便利帳 All Rights Reserved.