Press "Enter" to skip to content

2022年卒業予定者、就職決定業界の1位は文理とも「情報処理・ソフトウェア」

採用面接が6月1日に正式に解禁され、大きな山を越えた2022年卒業予定者の就職採用戦線。7月1日時点での就職活動状況はどのようになっているのか。『株式会社ディスコ』(本社:東京都文京区)が、就職情報サイト『キャリタス就活』の学生モニターを対象に行った就職活動調査の結果を、前回に引き続きお伝えする。

文系の就職決定企業の業界は商社、運輸・倉庫がランクアップ

これによると7月1日時点での内定率は80.1%(コロナ前の2020年卒者は84.0%)。就職先を決定して就職活動を終了した学生はモニター全体の63.8%を占めるが、就職決定企業の業界順位は、文理系ともに1位は「情報処理・ソフトウェア」と、IT業界の人気の高さが際立った。

文系は、2位の「銀行」と共に昨年と同順位。3位の「商社(専門)」は昨年の10位から大きく順位を伸ばす形となった。また、昨年8位だった「運輸・倉庫」も4位にランクアップしている。

<文系>

2021年卒者 % 2022年卒者 %
1位 情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト 17.3 情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト 11.8
2位 銀行 11.2 銀行 9.5
3位 建設・住宅・不動産 7.9 商社(専門) 6.0

一方理系は1位の「情報処理・ソフトウェア」と2位「電子・電機」の順位が入れ替わったものの業界自体は大きな変動は見られず、「建設・住宅・不動産」までの3業界で理系内定者全体の3割強(計36.9%)を占めている。

<理系>

2021年卒者 % 2022年卒者 %
1位 電子・電機 12.9 情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト 13.4
2位 情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト 11.7 電子・電機 11.9
3位 建設・住宅・不動産 11.0 建設・住宅・不動産 11.6

就職決定企業の従業員規模の比率を見ると、従業員1,000人以上の企業に決めた学生合計すると約7割に上り(計68.6%)、大手企業に決める学生が大半を占めるという結果となった。

就職活動開始当初からの第一志望に決めたのは37.0%

また、就職決定企業の就職活動開始当初の志望状況を尋ねたところ「第一志望の企業だった」は37.0%。「第一志望ではないが入りたい企業だった」(43.0%)を合わせると、当初から希望していた企業に就職を決めた学生は実に8割に上った。このことからも、現時点で就職先を決定した学生の多くは、満足のうちに就職活動を終了したものと思われる。

就職活動を通じて、自分たちの就職環境をどう捉えているのかを尋ねる質問では「完全に売り手市場だと思う」「やや売り手市場だと思う」の合計が24.6%。前年調査(計19.5%)より約5ポイント増えたものの、売り手市場だと感じる学生は限定的のようである。

2020年卒以前は5割前後が「売り手市場だと思う」と回答しており、コロナ禍による厳しさがうかがえる結果となった。

(取材・文/松井さおり)