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小中学生対象、プログラミングのアイディアコンテスト開催中

海外からの応募もOK

小学1年生から中学3年生の児童生徒を対象とした、プログラミングを使ったアイデア作品コンテスト「PCNこどもプログラミングコンテスト」(通称、PCNこどもプロコン)が今年も開催中だ。嬉しいのは、日本国内だけでなく海外からも応募が可能というところ。現在、作品を募集している(応募期間は11月1日~2022年1月11日まで)。

PCNこどもプロコンとは、子どもたちにプログラミングの機会を届けている「一般社団法人プログラミングクラブネットワーク(PCN)」(理事長、松田優一氏)が主催するコンテストで、2014年夏に第1回目を実施、今回で12回目を迎える。これまでの応募作品は累計1300作品以上、前回(第11回)は282作品が集まったという。

「ソフトウェア部門(小学生の部 / 中学生の部)」と「ロボット・電子工作部門(小学生の部 / 中学生の部)」の計4つの部門があり、オリジナルのプログラミング作品であればツールや環境を問わず、ゲームやアプリ、ロボットや電子工作と組み合わせた作品など、幅広い作品を募集している。作品は一人何作品でも応募可能とのこと。

ちなみに、前回の最優秀賞受賞作は、こちらの4作品。

前回の最優秀賞受賞作品
    • 「The color picker」 船橋一汰さん(小学6年生)
      HTML+JavaScript+CSS
      光の3原色について学べる小学校高学年を対象にした教育用のゲーム。カラーピッカーの機能をそのままゲームにした。
    • 「〇×ゲーム改」 村山慧吾さん(中学2年生)
      Scratch
      左クリックで操作する。ルールは基本的に〇×ゲームと同じだが、マスが埋まると4方向のどれかに9マスが追加される。
    • 「階段掃除ロボ ver.2.1」 白川瑛士さん(小学6年生)
      IchigoJam BASIC
      赤いボタンを押すと階段掃除ロボが階段をのぼりながら掃除をしてくれる。最上段まで行くと、センサーがロボを感知して掃除の終了をLINEに通知する。
    • 「Inter Notify~視覚的にわかるインターホン~」 安東鷹亮さん(中学1年生)
      M5StickC、Arduino IDE
      聴覚に困難がある人のためのインターホンシステム。インターホンが鳴るとパトランプが光り、M5StickCのボタンを押すとパトランプが光るのが止まる。インターホンが鳴ったときWi-Fi経由でGoogleスプレッドシートに日時を記録、外出中の来客も後で確認できる。

最終審査会は3月にオンラインにて

一般社団法人プログラミングクラブネットワーク理事の岡村康子(おかむら・やすこ)氏は、「これまでにもアメリカやポーランド、カナダから応募がありました。国籍や住んでいる場所を問わず、すべての子どもたちが応募可能ですので、ぜひチャレンジしてください! 我々大人が思いもよらない斬新なアイデアやほっこりする子どもらしい作品もお待ちしています。作品を作るきっかけや苦労したことなどもぜひコメントに書いてくださいね」と話す。

コンテストは、2022年1月下旬に予定されている一次審査を通過したノミネート作品より、最優秀賞(各部門1作品)、優秀賞(各部門1作品)、協賛賞(複数)を決定。ノミネート作品の最終審査会は3月13日にYoutubeでのオンラインで実施予定だ。また、ノミネートから外れた作品も協賛賞に選ばれる可能性があり、どの作品にも受賞のチャンスがあるとか。副賞も多数あり、ノートパソコンや3Dプリンタなど、ものづくりに役立つ品が提供される予定とのこと。

【PCNこどもプロコン2022概要】

コンテストページ:https://pcn.club/contest/
●対象/小学生・中学生(日本、海外)
●部門/全4部門
ソフトウェア部門(小学生・中学生)/ロボット・電子工作部門(小学生・中学生)
●募集期間:2021年11月1日~2022年1月11日
●募集内容:2021年1月8日以降に完成した、オリジナルのプログラム作品
※ジャンルや言語、作成ツールは問わない。
●賞/4部門ごとに、最優秀賞1作品、優秀賞1作品。協賛賞、多数

(取材・文/中山恵子)