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帰国子女の母親座談会|海外から日本への引っ越し体験

海外から日本への帰国する際の引っ越しは、日本国内での引っ越しに比べると、作業量も手間もケタ違いに大変です。そこで今回は、3名のママが実体験を披露。アドバイスもいただきました!

【帰国子女の母親・座談会メンバー紹介】

Aさん

アメリカ在住(約10年)→アメリカ国内で引越し3回→日本に帰国。

帰国後は建売り戸建てを購入。2男の母。

Bさん

アメリカ在住(約2年)→日本に一時帰国→イギリス・ロンドン(約8年)→ロンドン内で引越し4回→日本に帰国。

帰国後は、賃貸マンションに居住。1男の母。

Cさん

台北在住(約9年)→香港(約1年)→日本に帰国。

帰国後は、社宅→マンション購入。1男1女の母。

会社の助けがあると無いでは大違い

――海外から日本に帰るときの引っ越しで、大変だったことは何ですか?

Aさん
我が家の場合、はじめは夫の海外赴任について行くかたちで渡米しました。ですが、最後は息子の学校を優先させて私と息子だけでアメリカにいたんです。夫の仕事とは関係なく。ですので、「駐在」という立場では帰らなかったんです。

Bさん
偶然にも、うちも同じ。ロンドンにはトータル8年いましたが、3年目に夫が先に日本に帰国。その後は、子どもとロンドンに個人的に残ったんです。

Aさん
駐在の場合は会社が引っ越し会社に高額な支払いをするので、いろいなサービスが付きますよね。でも個人だと値切るので、便利なサービスはほとんどありませんでしたね(笑)。

Bさん
そうそう。日本からに海外に渡るときは会社の福利厚生があったのに比べ、個人的に帰るときはすべて実費。だから、荷物もできるだけ少なくして節約しました。

Aさん
会社の指示でアメリカに行ったときは、引越し業者のかたが手伝いに来てくれました。「奥様、これはどうなさいますか?」と逐一聞いてくれて。それに指示を出せばよいだけだったので、労力がまるで違いましたね(笑)。

日本での家探しも一苦労

Cさん
私はずっと駐在組。ですので、おふたりの引越しのご苦労に比べれば、断然楽なほうなんだと思います。ただ、海外に行く前に日本で暮らしていた自分の家に帰ってこられなかったことは、少し寂しいです…。

Bさん
え! なんで帰れなかったんですか?

Cさん
日本に帰る辞令が急に出たんです。しかも、1か月半後に帰れと…。日本の家は「駐在中だけ」という約束で貸していたんですが、帰国までの時間があまりに短くて。結局、別の借り上げ社宅に半年ほど住んだのですが、これがまた非常に住みづらい物件で…。

Aさん
帰国後の家探しは大変ですよね。

Cさん
そうなんですよね。それで、あまりにも住みづらいので、「もう自分たちで買おう!」と。マンションを買って、先月引っ越したんです。ですので、うちは帰国後の1年間に2回も引越しをしているんです。

Bさん
それは大変でしたね!

Aさん
うちは、日本に帰ってから東京で物件探しを始めました。先に日本に帰っていた夫は地方のマンションで単身赴任をしていたので。

日本での暮らしは10年ぶりで、まず環境に慣れるのだけでもひと苦労なのに、さらに物件探しもしたのでヘトヘトになりました。

しかも、名古屋に住む義理母の介護もしていたので、名古屋と東京を往復しながらの不動産巡りに疲労困ぱい状態でしたね。

東京で購入した物件は、建売住宅です。土地を購入して注文住宅にすることも考えたんですが、そうなるとさらに時間がかかるので、やめました。

海外からの引っ越しにはハプニングも

Bさん
うちは、イギリスで一緒に住んでいた息子は日本に帰らずに、イギリスの大学に進学しました。ですので、すでに日本に帰っている夫が住む賃貸マンションに私だけで帰りましたから、比較的楽な引越しでした。

でも、ハプニングもありましたよ。複数の引っ越し業者に見積もりを依頼して、信頼のおける最も安い業者に依頼したはずだったんですが、結果的に他社と変わらない額だったんです。荷詰めをするのは業者さんだったんですが、過剰包装で結果的に見積もりより容量がかなり増量していたんです。それで請求額の増額が腑に落ちなかったので、消費者センターに、こちらの落ち度なのか聞いてみたんです。

Cさん
すごい! そしたら、何て?

Bさん
「引越し会社がおかしい」と言われ、会社名を聞かれたので一応伝えておきましたが、もちろん金額は帰ってこず。それと、支払額が変更になる際は、事前にこちらの了解を得てから精算されるはずでしたが、この相談をしている間に、無断で引き落とされていて…。ですから、後味の悪い引越しでした。

Aさん
うちはアメリカ国内で引っ越しをしたときに、梱包を開けたらゴミばかり入っていたことがありますよ(笑)。「これはゴミです」と区分けしていたはずなのに…。

――海外からの日本への引越しは、国内移動により引っ越しよりもストレスが大きくなる感じがしますね。

Cさん
本当にそうです。国をまたいだ引越だと、想定外のことも起こりますね。うちは台北で一戸建てに住んでいたのですが、日本帰国後は社宅に入りました。そうしたら、天井の高さに合わなくて。わざわざ持って帰ってきた家具が何も入らず、ほとんどを売ったり実家に運んだり、捨てたりすることに…。

Bさん
うちも、ロンドンから持って帰った家具が日本のマンションに入らず、今は上下バラバラにして使っています。本当は上下に積んで使うものなのですが。

Aさん
家具をはじめ、日本に持って帰れないものの処分は大変ですよね。私は、帰国前にアメリカでガレージセールをやりましたし、インターネットの「売り買い」ができるポータルサイトも利用しました。あとは、寄付したり。でも、これらの作業が一苦労で。ポータルサイトに出すと、何人かから問い合わせがあるのですが、実際受け取りに来るはずの日に来なかったりもして。ひとつひとつのことに疲れましたね。

Cさん
そういえば、モノを処分する一方で、日本帰国後は電化製品を大量に買いました。海外と日本では電圧やコンセントの差し込み口が違って、同じものは使えないので。

Aさん
私も買いました! こんなにいっぺんにお金を使って大丈夫かしらとドキドキするぐらい、イチから
すべてを揃えましたね。そのときはさすがに夫もついてきてくれて、まるで新婚時代のようでした。でも、実際は新婚ではないから、そこまで楽しいとは思えなかったですけど(笑)。

慣れた日本への引っ越しはなんとかなる!

――最後に。今後、海外から日本に帰国するかたへのメッセージをお願いします。

Aさん
早め早めに動くことが大事だと思います。いろいろと後回しにしていると、子どもの学校のことなど引っ越し以外の細かい作業がどんどん出てきて焦りますから。

Bさん
でも、引越しの作業って、ストレスは溜まるけど、手配して梱包して送ってしまえば必ず終わりがきますよね。それよりも大変なのは、子どものことだと思います。日本からイギリス、次はアメリカ、香港といった感じで辞令が出た場合、荷物はすぐに移動できるけど、子どもの気持ちは簡単に運べませんから。

A・Cさん
本当に。そう思います。

Cさん
それと、日本から海外に行くより、日本に帰ってくるほうが何倍も楽だと思います。だから、これから日本に帰国する方は落ち着いて! 住み慣れた日本に戻るという気持ちで構えていれば、どんな大変な作業も乗り越えられますよ。

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