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近ごろ人気のロボット教室・プログラミング教室って?第1回

最近、子どもの習い事で注目されているのが、ロボット教室やプログラミング教室だ。「小学生がプログラミングを学んで役立つの?」「教室では何をするの?」などと思っている方も多いことだろう。

筆者も同じで、ママ友から“子どもをロボット教室に通わせ始めた”と聞いても、いまひとつピンとこなかった。

そこで、“プログラミング”や“マシン”という言葉が記載されていた「STEM QUESTスタジアム」というイベントのチラシを見て、子どもと参加してみた。

組み立てたマシンを直進させるというミッションをクリアすればよいのだが、子どもは簡単なプログラミングにも悪戦苦闘し、マシンが動いたときには大喜び!そばで見ていた筆者もとても楽しかった。

後日、なぜ人気なのか、何の役に立つのかを知るために、イベントのプログラムを監修している「特定非営利活動法人東京学芸大こども未来研究所」に取材を申し込んだ。お話を伺ったのは、専門研究員の木村優里(きむら・ゆうり)氏だ。

めまぐるしく変化する未来に対応できる人材が必要

――貴研究所は、どのような活動をされているのですか?
木村氏:研究所のミッションは、大学の持つ教育に関する知見を産業連携の形で社会に還元していくことです。「遊びは最高の学び」をモットーに、教育研究の実績をニーズにあわせてカスタマイズし、提供しています。プログラミング教育に関するイベントもそのひとつです。

――文部科学省は新学習指導要領で“2020年度から小学校でプログラミング教育を必修化する”と発表しましたが、これが背景にあって、ロボット教室やプログラミング教室が増えているのですよね?

木村氏:そうですね。これからの時代は今まで以上に社会が急激に変化すると予測されていて、現在の小学生の多くは、今は存在しない新しい職業に従事するといわれています。こうした見通しを受けて、海外でも日本でも、新しい仕組みや価値を生み出せるようなイノベーション人材の必要性が認識されるようになりました。イノベーション人材を育てるために必要なのが「探求力」および「創造力」の育成です。こうした力を身につける手段のひとつとして、プログラミング教育があります。
子どもが未知の職業につくことに不安を覚える保護者の方は多いものです。だからこそ、子どもには変化する社会に対応できる能力を身に付けさせたいですよね。こうしたニーズとプログラミング教育の必修化という流れがあって、教室が増えている状況です。

――プログラミングの技術を教える授業を行うわけではないのですね。

木村氏:小学校のプログラミング教育は、プログラマーを育てることが目標ではありません。プログラミングを通じて、正確に指示を出す、順序立てて物事を進める、といったことを学んでもらうのです。こうした能力は、問題を解決したり、新しい仕組みを考えたりするときに、とても役立つからです。

第2回に続く

(取材/文:中山恵子)

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