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オンライン絵本朗読、対話にこだわる配信者の思い(後編)

生配信でアーカイブは残さない

平日の夜、主に子どもたちの視聴者に向けて、絵本の朗読を生配信している「おやすみえほん」。運営しているバリー・アレン株式会社代表の猪瀬広行(いのせ・ひろゆき)氏に、話を聞いた。(前編)から続く。(トップ画像は、ある女の子が投稿してくれた絵)

猪瀬氏がこだわっているのが、絵本を通じた双方向のコミュニケーション。だからこそ、「生配信でアーカイブは残さない」と決めているという。筆者が生配信に“潜入”したときも、読み手は参加者の名前を時折呼びかけたり、話しかけたり、それに答えたり笑ったりしている子どもの声も聞こえてきて、終始、和やかで楽しく進行していた。やはり子どもたちは一方的に絵本を読んでもらうだけでは飽きてしまうので、こういうやりとりがあると楽しいと感じた。お客様アンケートにも、「時折呼びかけられる自分の名前に笑みを浮かべながら嬉しそうに眠りについていきます」という声があったという。

子どもが描いた絵をもとに創作ストーリーを読む日も

「朗読する絵本のレパートリーは、各出版社から許諾いただいた絵本を中心に、青空文庫なども朗読します。また、V Zoomerとして人気のペンギンのキャラクター“ぺ・ヨンギン”が朗読を担当する回では、子どもたちが投稿した絵からぺ・ヨンギンがオリジナルのストーリーを創作し、絵と一緒に読み聞かせをしています」と猪瀬氏。絵を投稿してくれた子どもたちは、自分の絵にお話がついて読まれたことに大喜びをしていたという。

絵(トップ画像)を描いてくれた女の子に、ぺ・ヨンギンが物語を作って配信内で読み聞かせ、オリジナルの表紙データをプレゼント。

 女性スタッフが中心、ユーザー目線で運営

「動画配信はメイン事業を行っているプロのスタッフが中心に行っていますが、その他の運営に関わるスタッフは全員女性でその多くは主婦なので、ユーザー目線で日々ブラッシュアップしながら配信を支えています。ですから、お子さまや女性の方々も安心してZoomに参加して朗読を楽しんでいただけるかと思います」と猪瀬氏は話す。配信は平日の夜8時30分に始まるが、日本以外ではインドネシアやアメリカから視聴していた人もいるという。

声優の井澤詩織がゲスト朗読者として登場

また、今後はゲスト朗読者を招く日を企画しているといい、直近では3月30日(土)に、さまざまなアニメで活躍している声優の井澤詩織(いざわ・しおり)氏がスペシャルゲストで登場することが決定している。

声優の井澤詩織氏

オンライン上での絵本を通じた一期一会を楽しみたい。

(取材・文/中山恵子)