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2025年卒学生の就職意識調査|AIやDXのスキルは必要不可欠

現代の就活事情を如実に表す就職意識調査

スカウト型就職サイト「あさがくナビ」を運営する株式会社学情は、就活生を対象に随時アンケート調査を行っている。今回はその中から、2025年卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象に2月に実施した就職意識調査の結果を見てみよう。

本日は「AI・DXスキルの習得」について。

【「2025年卒学生の就職意識」調査概要】

調査期間 2024年2月8日~2024年2月26日
調査機関 株式会社学情
調査対象 あさがくナビ2025へのサイト来訪者
有効回答数 501件
調査方法 Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある。

学生の8割強「AI・DXスキルを習得したい」

「ChatGPT」などの生成AI(人工知能)が注目を集めている昨今、AI活用やDX推進により、働き方や仕事において求められる能力・スキルも変化していくと想定される。

DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、経済産業省は、2022年9月に発表した「デジタル・ガバナンスコード2.0」において、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義している。

生まれた時、あるいは物心ついた頃からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきたデジタルネイティブとされる現在の学生は、AI活用やDX推進に関するスキルをどのように捉えているのだろうか?

AI活用やDXの推進によって、新たに必要になるスキルを習得したい思うか、という問いに対しては、「習得したい」と回答した学生が48.3%に上った。「どちらかと言えば習得したい」34.3%を合わせると、8割以上の学生が「AI・DXスキルの習得」を希望していることが分かる。

「必須スキルだと思う」「AI活用やDXを通じて、何を実現するか考えられる人材になりたい」「AI活用やDX推進の人材は不足しているので、スキルを習得すれば、市場価値を高められると思う」などの声が寄せられた。

AI・DX スキルを習得できる企業・仕事は魅力

AI活用、DX推進に必要な能力やスキルが習得できる企業・仕事については、「魅力を感じる」と回答した学生が35.9%に上った。「どちらかと言えば魅力を感じる」35.9%を合わせると、7割以上の学生が「AI・DXスキル」を習得できる企業・仕事に魅力を感じていることが分かる。

「AIに仕事を奪われるのではなく、AIを活用できる人材になりたい」「AI活用やDX推進に積極的な企業は、今後成長していくと思う」「文系でも、AIに関する知識・スキルは必須だと思う」「AIやDXのスキルは、得意か苦手かではなく必要不可欠だと思う」などの声が上がった。

子を持つ親である読者の中でも職種や年齢によってもだいぶ異なるのだろうが、文系職種・50代の筆者は「AIやDXスキルとは縁なくキャリア人生を終えられるのではないか、終えたい」などと思ってしまっている。しかし一方では、インタビュー音声の録音を一瞬で書き起こしてくれるアプリを使いこなしたり、校正作業にAIを活用している同世代ライター仲間もいるので、本来はそうあるべきだとは思っている。

「AIやDXのスキルは、得意か苦手かではなく必要不可欠」と考える学生諸子、さすがである。

明日も就職意識調査の結果と見ていこう。

(取材・文/大友康子)