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大学認知度・イメージランキング(前編)認知度1位は各エリアの国立大学

国立大学がランキング1位を席巻

株式会社マイナビ(東京都千代田区)が運営する、高校生の進路選択に関する調査研究・情報発信専門サイト「マイナビ進学総合研究所」は全国の高校3年生を対象とした「大学認知度・イメージ調査(2022)」を初実施。調査内容は「認知度」とイメージ9項目(下記)。日本全国を北海道・東北、関東・甲信越、東海・北陸、関西、中国・四国、九州・沖縄の6エリアに分けて大学ランキングを発表した。

【イメージ調査9項目】
① 学べる内容が充実している
② 時代にマッチしている
③ 勉強が面白い
④ 就職力が高い
⑤ キャンパスが立派な
⑥ グローバルな
⑦ 成長できそう
⑧ サポートが手厚い
⑨ イキイキしている(※明日ご紹介)

本日はだいたい似通った傾向の見られた、認知度と①~⑧のイメージランキングの結果をご紹介する。

認知度1位は地元の国立大学、関西のみ近畿大

大学認知度ランキングでは上表のとおり、関西を除く各エリアで、国立大学が認知度ランキング1位を獲得する結果となった。一方、関西では私立大学である近畿大学が1位を獲得した。

イメージランキングも地元の国立大学が優勢

①~⑧のイメージランキングも各エリアの国立大学が1位である傾向が強く、北海道・東北地方では東北大学が「学べる内容が充実している」「時代にマッチしている」「就職力が高い」「グローバルな」「成長できそう」「サポートが手厚い」イメージで1位、北海道大学が「勉強が面白い」「キャンパスが立派な」で1位。

関東・甲信越も東京大学が強く、「学べる内容が充実している」「勉強が面白い」「キャンパスが立派な」「成長できそう」で1位を獲得。しかし、名門私立大学も多く存在するエリアだけに、「時代にマッチしている」「サポートが手厚い」は慶應義塾大学が1位。「就職力が高い」は早稲田大学が1位、「グローバルな」は上智大学が1位となった。

東海・北陸ではイメージランキング8項目中、名古屋大学が6項目で1位を獲得。「キャンパスが立派な」は名城大学が、「グローバルな」イメージは名古屋外国語大学が1位になった。

近畿大学がエリア内認知度1位になった関西でも、京都大学が「学べる内容が充実している」「勉強が面白い」「就職力が高い」「成長できそう」「サポートが手厚い」で1位と、イメージランキングにおいては国立が優勢。しかし、近畿大学も「時代にマッチしている」「キャンパスが立派な」で1位を獲得。「グローバルな」イメージは関西外国語大学が1位となった。

中国・四国地方では、認知度1位の広島大学がイメージ7項目でも1位を獲得。「時代にマッチしている」イメージは安田女子大学が1位だった。

九州・沖縄地方では、認知度と①~⑧のイメージすべてにおいて九州大学が1位だった。

「時代にマッチしている」に注目を!

この結果に対し、マイナビ進学総合研究所・主任研究員の青木湧作(あおき・ゆうさく)氏は次のように分析する。

「この調査は進学校や進路多様校を含む、幅広い層の高校生から回答を得ています。層を問わず断トツの認知を得ている点に、国公立大学の揺るがないブランド力を感じました。

その中でも注目はやはり近畿大学。有名プロデューサーによる豪華な入学式をはじめとした圧倒的なPR力で、西日本随一の志願者数を誇る大学です。広報強化の戦略が認知度に見事に寄与する様子が、調査結果に表れています。

イメージ調査では、『時代にマッチしている』という項目に特に注目しています。時代の変化が激しく、求められる力がより高度になる中、大学側も時代に即した学びや環境を提供する必要があります。私立大学が1位を獲得するエリアも複数ありますが、国公立・私立を問わず常に改革を実践している大学を見極める力が、進学先を検討する高校生や保護者に求められています」

明日は、本日取り上げた認知度とイメージ調査①~⑧とは少々傾向が異なった、「イキイキしている」イメージの大学ランキングを見てみよう。

(取材・文/大友康子)