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自分に合った奨学金が5分で見付けられるサービスが日本初登場

世界、特に欧米諸国の給付型奨学制度の充実ぶりに対し、日本は貸与型が中心で、問題視されることが多い。

しかし、実は日本にも返済義務のない給付型の奨学金が全国に1万2000件程度存在する。給付型の奨学金は大学の掲示板や地方自治体の広報誌、ホームページなどで随時募集をされているが、最大限を学生に還元できる奨学金にあてるため、広報活動にはあまり予算がとられない。また、奨学金をめぐる話題はお金の話であること、家庭の経済事情も絡むため周知されず、実態はあまり知られていない。

そこで、株式会社Crono(クロノ/東京都千代田区)は全国の給付型奨学金が集約された日本初の検索サービス「Crono My奨学金」を5月21日にオープンした。

同社は代表取締役・高瀛龍(こう・いんろん)氏が奨学金を活用して慶應義塾大学でマクロ経済学を専攻するも、奨学金返済のため留学を断念した経験から、「機会の平等」を実現化するため2018年に創業。2019年11月から貸与型奨学金を抱える若者とその返済を肩代わりしてくれる企業とをマッチングする求人プラットフォーム「Crono Job(クロノジョブ)」を展開してきた。

さらに、給付型奨学金と、貸与型であっても条件による返済免除や給付が組み合わせられているなど、学生に届けたい奨学金のみを集約した独自の奨学金データベースを構築。その中から適切な奨学金が表示される無料サービス「Crono My奨学金」をリリースした。

膨大な奨学金情報をすべて同社の「奨学金ソムリエ」がチェックし、厳選をしたうえで約2000件の奨学金を掲載。検索は簡単なプロフィール入力だけで、5分もかからずに奨学金の一覧が取得できる。経済的な理由で夢をあきらめる学生を減らし、過大な学生ローンの返済に苦しむ若者など、奨学金をめぐる社会課題の解決を目指す。

返済義務のない奨学金を有効活用し、さまざまな学びにチャレンジを!

日本で代表的な貸与型奨学金であるJASSOの奨学金を借りている大学生の割合は37.5%。JASSOによると奨学金を借りた人のうち約16万人は返済が難しく3カ月以上の延滞をしているという。その他カードローンや消費者金融もあわせると、大学生の少なくとも4割が返済義務のある実質的な学生ローンを利用。直近の5年間において、奨学金返済を理由とした自己破産者が累計1万5000人以上も出ており、大きな社会問題にもなっている。

コロナウイルス(COVID-19)の影響も踏まえ Cronoでは経済が悪化する時期だからこそ、より多くの学生がより多くの給付型の奨学金を知る社会的意義があると考え「Crono My奨学金」を緊急にリリースした。

海外在住でも、日本国籍を有し、成績や収入など諸条件が合えば申し込める奨学金が多々あるし、海外大学への進学者向けの奨学金もある。海外・帰国子女と保護者の方々もサイトを一度は覗いてみるといいだろう。

代表取締役・高瀛龍氏は同サービスについての抱負を次のように語る。

「Cronoを創業したキッカケにもなりますが、自分が経済的な理由で留学が出来なかった経験から、若年層の資金調達手段を増やして、経済的な理由で挑戦できないことがない社会を創りたいと考えていました。日本全国には返済義務のない奨学金が約1万2000件ございます。ただ、大学の掲示板や財団のホームページなどで募集されていて、利用者側はご自身が応募可能な奨学金を探すのにすごく労力がかかる状況です。『My奨学金』を通して、給付型奨学金を探す手間と申込みの手間を簡素化することで、これからの学生の方々に返済義務のない奨学金を有効活用し、学ぶことや他のチャレンジも含めて挑戦できる環境を整えていきたいと考えてます」

(取材・文/大友康子)

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