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高校生の「読書実態調査」(前編)1カ月の読書時間は?

若者の読書離れは本当か?

SNSに動画サイトなど、さまざまな娯楽があふれる中、日本では今、「若者の読書離れ」が危惧されている。そこで、株式会社リクルートが運営する進路情報メディア「スタディサプリ進路」は、高校生の読書の実態を具体的に調査すべくアンケートを実施した(読書実態アンケ―ト2022)。

調査からは、高校生の1カ月の読書時間や1カ月間の本購入代など、様々なことが分かった。今日と明日とで見ていこう。

【高校生の「読書実態アンケート2022」概要】

調査時期 2022年8月16~18日
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 全国高校生男女(「スタディサプリ進路」の高校生エディターおよび公式LINE登録者)
有効回答数 1000件(男子314件、女子686件)

8割「読書する」、しかもマンガだけじゃない!

まず、読書(小説などの活字の本・マンガ・雑誌を含む)をしているか尋ねたところ、8割が「読書をする」と回答。

しかも、読書をする人に何を読むか聞くと、「マンガ」だけでなく「活字の本」も同じくらい多くの人(7割以上)が読んでいる。一方で、雑誌を読んでいるのは3割強だった。

1カ月の読書時間は平均約8時間

8割が「読書をする」からと言って、読書時間がごく短いなら、「読書離れしていない」とは言えないだろう。そこで、1カ月当たりの読書時間を尋ねたところ、平均8時間、1日換算すると約16分だった。

学年別では、高1が9.8時間、高2が8.9時間、高3が6.9時間。学年が上がるにつれ受験等で勉強が忙しくなる分、読書時間が少なくなっている様子が見て取れる結果となった。

読書時間(1か月あたり)
高1(n=148) 9.8時間
高2(n=346) 8.9時間
高3(n=506) 6.9時間
全体平均 8.0時間

明日は、高校生の書籍の購入費用や本の選び方などに対するアンケート結果を見ていこう。