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日本美術を親子で楽しむ! オンラインびじゅつかんとは?(前編)

「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」開催中

海外で暮らしていると、現地の人々から日本の文化や美術について聞かれたりすることも多いのではないだろうか。海外在住時に、あらためて日本の文化や美術に関心を持ったという人は少なくないと聞く。そこで今回は、海外にいる人でも日本美術の展示を楽しめる企画を紹介する。現在開催中の「サントリー美術館」(東京・六本木)による特別イベント「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」で、会期は8月29日(日)まで。

本イベントは、小学生・中学生とその保護者を対象に、休館日の美術館を無料開放して子どもたちが楽しめるようにした、1日限定の“こども専用びじゅつかん”だ。2014年から年1回開催しているが、昨年と今年はコロナ禍によりオンライン開催となっている。参加方法は、サントリー美術館のウェブサイト内にある期間限定の特設ページを訪れるだけ。日本美術に親しめる動画やワークシートなど、自宅で好きな時間に楽しめるコンテンツを用意している。

「心のざわめき」を切り口に日本美術を紹介

そのひとつが≪「ざわつく日本美術」展のひみツアー≫という動画で、現在開催中の企画展「ざわつく日本美術」の概要を約6分30秒で知ることができる。

本企画展は、私たちが美術作品を鑑賞するときに感じる「心のざわめき」に着目した珍しい取り組みで、「うらうらする」「ちょきちょきする」「じろじろする」「ばらばらする」「はこはこする」「ざわざわする」の6章で構成されている。例えば、1章の「うらうらする」は、いつもは正面や表面を向いて展示される作品をひっくり返すと思いがけない“裏の顔”に出会える、というユニークな切り口で、江戸時代後期に作られた重要文化財「色絵五艘船文独楽形鉢」を紹介。このうつわには五隻のオランダ船の文様が配されているが、底裏には「寿」の文字が記されていることから、当時の人々がオランダ船を宝船とみなしていたことがうかがえる。

重要文化財 色絵五艘船文独楽形鉢 有田 一口 江戸時代 18世紀  サントリー美術館 【全期間展示】

展示室の雰囲気を疑似体験できる動画の配信も!

サントリー美術館にて教育プログラムの企画や運営を行っている教育普及担当の関香澄(せき・かすみ)氏は、「動画では作品の見どころを知っていただけるのではないかと思います。また、8月17日には≪「ざわつく日本美術」展じろじろ鑑賞会≫と称して、子ども向け鑑賞プログラムを行い、当日の展示室の様子を生配信しました。本来でしたら実際に美術館にて本物の作品を見ていただくことが一番ですが、プログラムに参加できなかった方々にも展覧会の雰囲気を疑似体験できるような企画にしたので、ぜひアーカイブ視聴を楽しんでいただければと思います」と話す。展示室から生配信の動画は8月29日までアーカイブ視聴が可能。

ワークシートについては、明日掲載の<後編>に続く。
(取材・文/中山恵子)
写真提供/サントリー美術館 ※無断転載禁止

<イベント概要>
期間:2021年8月2日(月)~8月29日(日)※オンライン限定開催
主催:サントリー美術館
期間限定ウェブサイト:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/special/2021_08/

「ざわつく日本美術」展
「ざわつく日本美術」展