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写真投稿で開発途上国の子どもたちに給食を!「おにぎりアクション2020」開催中(前編)

「#OnigiriAction」をつけて、おにぎり写真を投稿しよう!

おにぎりの写真を投稿するだけでアフリカやアジアの開発途上国に暮らす子どもたちに給食が届くという取り組み「おにぎりアクション2020」が10月1日~10月31日までの期間で開催されている。この活動は、日本発の特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(以下、TFT)が国連が定めた10月16日の「世界食料デー」(世界中の人が食べ物や食料問題について考える日)を記念し、2015年より毎年秋に実施しているものだ。

参加方法はとても簡単。おにぎりにまつわる写真に「#OnigiriAction」を付けて、SNSまたは特設サイトに投稿するだけだ。非公開のSNSは対象外となるため、公開設定にするか、それに抵抗がある場合は特設サイトから投稿する。写真が投稿されると、1投稿につき100円が協賛企業より寄付され、TFTを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食5食(100円)が届く仕組みになっている。

留学先のクラスメイトや駐在先の社員と一緒に参加する人も

海外からも多くの方々が参加者

「海外からも多くの方々が参加してくださっています。留学先のクラスの生徒さんや駐在先の社員のみなさんを巻き込んで、おにぎりアクションにご参加いただけることが多いです。また、“おにぎり”という日本の食文化を伝えるという意味でも、それぞれの国の方々に喜ばれているようです」と話すのは、TABLE FOR TWO Internationalの池田いづみ(いけだ・いづみ)氏だ。

「TFTは世界の食の不均衡の解消をミッションに掲げた日本初のNPOなので、日本の食から世界を変えたいという思いのもと、日本人にとって身近で、かつ思いを込めて握ることの多い“おにぎり”をシンボルにした取り組みを始めました。初回の2015年は特設サイトのみの募集で5500枚ほどの写真が集まりましたが、2年目以降はSNSも対象にしたところ、2019年は30万枚もの写真が集まりました。昨年までにのべ230万人が参加、約80万枚のおにぎり写真が集まり、450万食の給食をアフリカ・アジアの子どもたちに届けることができました」(池田氏)。協賛企業も10数社から40社ほどに増えるなど、アクションは拡大中だ。

コロナ禍の今年のテーマは、“つながり”。大勢で集まったり、人と直接会って過ごす機会が限られる中、あらためて家族や身近な人々との時間を大切にしたいと思う人々が増え、SNSでのコミュニケーションを求める傾向がある。「そうした中で、家族や大切な人とのごはんシーンで、おにぎりアクションを通して、食の大切さや世界とのつながりを感じてもらうきっかけになればいいな、と思っています」と池田氏は話す。

明日公開の<後編>では、給食を届けた地域での反響などを紹介する。

おにぎりアクション特設サイト:https://onigiri-action.com/
TFT公式Twitter:https://twitter.com/tftjp
TFT公式Instagram:https://www.instagram.com/tablefor2_official
TFT公式Facebook:https://www.facebook.com/tft.jp/

写真提供/特定非営利活動法人 TABLE FOR TWO International
(取材・文/中山恵子)