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就職人気ランキング、10年前と今を比較すると?(前編)

旅行業界からデジタルコンテンツ提供企業へ

スカウト型就職サイト「あさがくナビ」を運営する株式会社学情(東京都千代田区)は2月5日、「就職人気企業ランキング」(文系・理系を合わせた総合)の結果に関して、2016年卒~2025年卒の10年分を比較して発表した。

10年前にあたる2016年卒のランキングでは、ANA(全日本空輸)やJTBなど、トップ10に航空・旅行・レジャー関連が4社入り、伊藤忠商事や三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)など商社・金融がそれぞれ2社、トップ10に入った。

一方、現在は任天堂や講談社、集英社、大日本印刷など、ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めている。

今日と明日とで詳しく見ていこう。

調査概要【2023年調査(2025年卒対象)】

調査期間 2023年4月1日(土)~2023年10月31日(火)
調査機関 株式会社学情
調査対象 2025年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生・有効回答数:7715名
調査方法 (1)あさがくナビ登録学生へメールにて告知。Web上の入力フォームによる回収
(2)学情主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによるアンケート調査及び回収
回答方法 選択式(最大5社)

10年前は航空・旅行・レジャー業界が人気

10年前にあたる2016年卒の「就職人気企業ランキング」では、1位のANA(全日本空輸)を筆頭に、3位オリエンタルランド、4位JTBグループ、7位JAL(日本航空)がトップ10に入った。航空・旅行・レジャーが人気を集めていることが分かる。

2位の伊藤忠商事、9位の丸紅と商社も支持を集めていたほか、5位に三菱東京UFJ銀行、10位に三井住友銀行が入った。

2016年卒~2019年卒、ANAが4年連続首位

2016年以降の推移も見てみると、2019年卒までは、ANA(全日本空輸)が4年連続で首位を獲得。JAL(日本航空)もトップ10に入っており、現在の社会人5年目から8年目にあたる世代が就職活動をしていた時期は、「航空」が高い人気を誇っていたことがうかがえる。JTBグループや、オリエンタルランドなど、「旅行」関連も人気を集めていた。

2020年卒は首位の企業が入れ替わった。明日はそのあたりから見ていこう。

(取材・文/大友康子)