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1期生が海外名門大学に合格|国際高等専門学校

海外名門大学 オーストラリアUNSWに合格。
国際高専5年生プラチャクタム・イッサダーさんにインタビュー

「QS世界大学ランキング2023」で45位の世界的な名門大学であるオーストラリアのニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales Sydney)に、国際高等専門学校(International College of Technology, Kanazawa 以下、国際高専)の1期生であるプラチャクタム・イッサダーさん(5年生)が合格しました。

 イッサダーさんに、進路を決めるまでの経緯や卒業後の目標などについて、話を聞きました。

インタビュー・翻訳:国際高専 大脇 ジョナサン・幸介さん)

―――今回進学する大学の名前を教えてください。

イッサダー 「University of New South Wales(UNSW)」で、オーストラリアにあります。

―――なぜUNSWを選んだのですか?

イッサダー 最初から外国の大学に行きたいと決めていました。アメリカの大学は費用が高いので両親に相談したところ、オーストラリアとカナダの大学を勧められました。そこで、それぞれの大学ランキングをインターネットで順番に調べて、取得できる学位を確認しました。
 UNSWを受験しようと決めたのは、「Master in Business」の「Bachelor of Data Science and Decisions」があったので受験を決めました。

―――イッサダーさんはデータサイエンスを専攻されているのですよね。何がきっかけで、その分野に興味を持たれたのですか?

イッサダー データサイエンスという分野については、会社経営をしている母から聞きました。「将来、どんな仕事がしたいの?」と聞かれた時に「世界でビジネスに関わりたい、プロジェクトを企画したり、マネジメントをしたい」と話したところ、「だったらデータサイエンスはどう?」とアドバイスされたのです。

―――データサイエンスって、なんだか複雑そうですね

イッサダー リサーチをする必要はありますが、実はそれほど複雑ではないんです。様々なテクニックを使って結果を導いていくのですが、その過程が好きなんです。あらゆるビジネスの成功の裏には必ず理由があって、その原因を知ることができますし、予想を立てることもできます。

ライティングとスピーキングは先生と特訓。
リスニングとリーディングは独学で。

―――受験のためにSATとIELTSの試験を受けたそうですね。それぞれどのように準備したのですか?

イッサダー IELTSはステファニー先生にライティングとスピーキングの特訓をしてもらいました。タイトルを貰い、それについてエッセイを書く練習を繰り返しました。スピーキングはZoomミーティングで聞いてもらって、フィードバックをいただきました。

―――IELTSはリスニングとリーディングもありますよね?

イッサダー リスニングとリーディングはオンラインで練習できるので、ひとりで練習しました。一方で、自分ひとりでは練習しにくいライティングとスピーキングを、ネイティブの先生に見てもらえたことは国際高専の強みですね!

―――SATについても教えてください。英語と数学の試験ですよね?

イッサダー SATも好きなだけ練習できるサイトがあるんです。数学は中学レベルなので、国際高専で習うレベルに比べれば問題ありませんでした。
 課題となる英語は、試験日まで1週間に1回模擬試験を受けるようにしました。UNSWの合格ラインが1210点で、1回目は惜しくも1200点でしたが、2回目で1260点を取ることができました。
 とにかくリスニングの問題文が難しくて、読んで内容を理解するために時間がかかるんです。1回目に受けた時は時間内にリーディングを終わらせることができなかったので、スキミングといって、文章の中から重要な箇所を見つける練習を独学でやりました。

―――独学で練習したのですね。学業との両立は難しくなかったですか?

イッサダー 春休みと夏休みをまるまる使って、毎日朝から2時間勉強しました。バイトもやっていたので大変でした。

―――努力が実って合格してよかったですね!オーストラリアに行くのは楽しみですか?

イッサダー 楽しみです! 実はUNSWから合格通知と一緒に、「A Love Letter from Sydney」という、観光スポットや現地の魅力を紹介している手紙が届いたんです。洒落ていますよね。

―――高専での研究発表も見させていただきました。データサイエンスの研究をサポートしてくれた先生もいたそうですね?

イッサダー 金沢工業大学の武市祥司教授にお世話になりました。経営情報学科の先生で、データサイエンスならこの先生だと、紹介していただきました。
 毎週木曜日に大学4年生の報告会があるので、それを見学させてもらった後に、武市先生に自分の研究を見ていただきました。
 「こういうところで困っているんです」って相談すると「それなら、こういうテクニックがあるよ」って教えてくれて、とても助かりました。

将来の夢は「Travel and Work」

―――大学4年生の研究を見学できるのも勉強になりそうですね! 話している口調からデータサイエンスに対する熱意を感じます。

イッサダー データサイエンスの「需要を探す」という部分に魅力を感じます。それから、自分の将来の夢に「Travel and Work」といって、好きな国に住みながらリモートで働くという仕事の形があります。データサイエンスはどこでも仕事することができるので、好きな国を見つけて、そこに家を建てたいです。

―――理想の未来図ですね。その夢に向けて国際高専での5年間は実りあるものでしたか?

イッサダー 国際高専は学生がしてみたいことをサポートしてくれる先生がいるところが魅力だと思います。今回で言えばステファニー先生が力になってくれましたし。

‟したいこと見つからん人は、外出てみ”

―――最後に、後輩に向けたアドバイスやメッセージはありますか?

イッサダー 海外に行くことです。海外はいろいろな人がいるから面白い。いろいろな人に出会うので自分の考えが広がります。それによって対応力というか、柔軟な人間になることができます。いろいろな性格の人もいるので、それに合わせられるようになります。とりあえず海外に行ってください!

―――イッサダーさんは国際高専在学中にアメリカ留学もしましたよね?

イッサダー はい。でも留学じゃなくても旅行でもいいです。日本以外に行くと、楽しいこと、自分がやりたいことが見えてきます。それを高校生の年齢からできることが、国際高専の強みと言えます。 したいこと見つからん人は外出てみ(金沢弁)

―――名言っぽいですね(笑)

イッサダー 名言ですね! 書いておいてください! とにかくこれが好き!これは好きじゃない!というのがわかりますよ。

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