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むし歯のある子どもは過去最少、視力の悪い子どもは過去最多

文科省実施の子どもの健康調査をチェック!

文部科学省は2023年11月28日、「令和4(2022)年度学校保健統計調査の結果」を公表した。1948年から毎年、園児から高校生までを対象に行われている健康調査で、むし歯(う歯)のある者の割合は全学校種で過去最低値を記録した一方、視力の悪い割合は小中高校で過去最多を更新している現状が分かった。

本日はその調査結果内容を詳しく見てみよう。

「令和4(2022)年度学校保健統計調査」概要】

調査対象 国立、公立、私立の幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校、高等学校の満5歳から 17 歳までの幼児、児童及び生徒の一部(抽出調査)

抽出率
(発育状態):全幼児、児童及び生徒の 5.4% (695,600人)
(健康状態):全幼児、児童及び生徒の24.8% (3,220,411人)

調査事項 学校保健安全法により実施される健康診断の結果に基づき、児童等の発育状態(身長、体重)及び健康状態(疾病・異常の有無)を調査
調査期日 2022年4月1日から2023年3月 31 日

仕上げ磨きが一般的となり、むし歯のある子どもが大きく減少

むし歯のある子どもの割合は、幼稚園24.93%、小学校37.02%、中学校28.24%、高校38.30%で、いずれも前年度より減少し、すべての学校種において過去最低値となった。1970年代はどの学校種もむし歯の割合が9割を超えていたが、平成に入ってからむし歯の者の割合がみるみる減少している。

筆者は、むし歯のある小学生の割合がピークの94.76%であった1979年にまさに小学生だった世代。当時は幼児や小学生の子どもに対して仕上げ磨きをしてやる習慣があまりなかった。

一方、現在は少なくとも小学生低学年くらいまでは仕上げ磨きをしてやるのが一般的となっている。それにより、園児や小学生のむし歯が減少。毎日仕上げ磨きをしてもらって、歯磨き習慣がしっかり身についたり、歯を大事にしようという意識も高まったため、中高生のむし歯もぐんぐん減っているのだろう。

スマホの影響? 視力の悪い子どもが過去最多

裸眼視力1.0未満の者の割合は、年齢が進むにつれて高くなっており、幼稚園24.95%、小学校37.88%、中学校61.23%、高校71.56%。すべての学校種で前年度よりも増加しており、小中高校は過去最多を更新している。

平成に入ってから視力の悪い者の割合が徐々に上昇、学校種にもよるが、ここ最近の上昇率もわりと大きい。スマートフォンやタブレット端末で近くを見る時間が長くなったことが要因と考えられるだろう。

明日は視力の問題に関連し、「子どものコンタクト使用」についての調査を取り上げることにしよう。

(取材・文/大友康子)