Press "Enter" to skip to content

高所得者のキャリア教育観はいかに?(前編)

高所得者のキャリア教育に関する考え方をチェック!

株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区)は、転職サイト「ビズリーチ」会員に対し「キャリア教育に関するアンケート」を実施。個人年収1000万円以上の所得のある会員に限定して集計して発表した。

それにより、幼少期からのキャリア教育が必要だと考えるビジネスパーソンが多いことがわかった。またキャリア教育の一環として、自身の仕事について子供と話す機会を設けている方が約8割にのぼり、多くのビジネスパーソンが自身の体験を伝えることを通じて、すでに子供のキャリア形成に取り組んでいることがわかる結果となった。

高所得者のキャリア教育観が分かる調査結果を今日と明日とで見ていこう。

【「キャリア教育に関するアンケート」調査概要】

調査期間 2023年10月9~15日
調査対象 ビズリーチ会員
有効回答数 595(個人年収1000万円以上の会員に限定して集計)

※回答率は端数処理の関係で合計が100%にならない場合がある。

高所得者の多くが早期からのキャリア教育開始を重要視

子供へのキャリア教育を開始する時期はいつが望ましいと思うか尋ねたところ、「就学前」4.9%、「小学校低学年」9.8%、「小学校高学年」25.8%と、約4割が小学生以下と回答。次いで「中学生」が29.9%となり、年収1000万円以上の回答者の多くが、早期からのキャリア教育が望ましいと考えていることが分かった。

(任意回答の設問のため、回答者数が対象者全員の595人に達していない)

キャリア教育の重要点「仕事にはさまざまな選択肢があると教えること」

キャリア教育にはどんなことが重要だと思うかたずねたところ、「仕事にはさまざまな選択肢があると教えること(77.7%)」が最も多く、次いで「社会やビジネスの仕組みを教えること(64.6%)」「親の価値観や考えを押し付けないこと(51.3%)」という結果となった。

また、小学生から大学院生の子供がいる方に絞って、子供の学年ごとに見ると(子供が複数いる場合は最も年長の子供の学年)、小学生のいる方は「親がキャリア教育を行うこと(20.0%)」が「学校でキャリア教育を行うこと(15.0%)」を上回る結果となったが、中学生と高校生のいる方では「親がキャリア教育を行うこと(11.5%)」が「学校でキャリア教育を行うこと(13.5%)」を下回り、逆転した。

明日も調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/大友康子)