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2022年卒の内々定調査(前編)「3社以上」が前年比4.8%増

2022年卒「内々定の獲得数・保有数」は?

コロナ禍における就職活動も2年目を迎えている。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置下で経済が回りづらい状況もあり、就職氷河期の再来も危ぶまれた。しかし、鉄道や観光業界など採用を大きく絞った業界はあるものの、電機やIT(情報技術)など採用を増やす企業もあり、内々定率はそれほど悪くはないようだ。

大手総合就職・転職情報会社である株式会社学情は、運営する新卒採用サイト「あさがくナビ」において、卒業の9カ月前、6月時点ですでに内々定を獲得している2022年卒の大学生・大学院生493名を対象に実態調査を行った(調査期間:6月4~18日、調査方式:インターネット)。本日は、その結果を見てみよう。

「内々定」の獲得社数は「1社」47.1%

「内々定」を獲得している学生の、「内々定」獲得社数は「1社」が最多で47.1%、「2社」23.0%と続く。「3社以上」獲得している学生は約3割に達し、昨年2021年卒の同時期と比較すると4.8%増加した。

3社以上の内定獲得者は2021年卒25.1%、2022年卒は29.9%で、4.8%増加

約6割の内々定獲得者が1社に絞り込む

2社以上「内々定」を獲得した学生に、現在「内々定」を保有している社数を聞くと、約6割がすでに1社に絞り込んでいることが分かった。「入社意思」のない企業へは「辞退」を済ませているのだ。


内定切りなどもないとはいえず、ましてやコロナ禍のなか、早々に1社に絞り込んでしまうのは、就職氷河期を知る親世代は不安を感じるが、当の学生たちはどう思っているのだろうか? 明日も、アンケートの続きを見ていこう。

(取材・文/大友康子)