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休校、外出自粛で気になる体力低下。安全に運動・スポーツをする方法とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染対策として、未だ休校措置をとる学校も少なくない。こうした中、子どもたちの学業への影響とあわせて、運動不足による健康への影響も懸念されている。全国の未就学児~小学校高学年までの、休学になった子どものいる保護者を対象とした大規模調査では、「臨時休校・休園の影響として困っていること、心配なこと」の問いに対する回答でトップに挙げられているのは、「子どもが運動不足になること」(69.9%)だった※。

休校が続き体育の授業に頼れない状況で、どのように子どもの体力作りを行うべきだろうか。スポーツ庁では、安全に運動・スポーツをするためのアドバイスを公開しているので、その一部を紹介しよう。

 

運動・スポーツを始める前に、気にしておきたいポイント

まずは、運動・スポーツに対する基本的な考え方について、以下にポイントを記載していく。なお、新型コロナウイルス感染症については、現段階で必ずしも科学的な知見が集積されている訳ではない。今後見直しが行われることも考慮し、常に新しい情報を得た上で取り組んでほしい。

始める前に体調チェック

体温は平熱かどうか、咳やのどの痛みなど風邪の症状はないか、だるさや息苦しさがないか、においや味がいつもと同じかどうかを開始前に確認する。

屋内、また公園などの屋外で

感染予防という観点ならば、自宅でできる運動が安全だ。屋外の場合なら、公園などの広い場所で、周囲の人と十分に距離をとりながら行うことを心掛けたい。1人、または少人数での運動とし、たくさんの人が集まる狭い場所は避けておこう。ちなみに、人との距離は、ランニングで約10m、ウォーキングでは約5mが適切とされている。

用具や遊具は消毒する

スポーツ用具や公園の遊具など、直接手で触れるものはできるだけ消毒してから利用する。ほかの人との用具の使いまわしは極力避ける。

必ずマスク・手洗いを

運動・スポーツ前後の手洗いを忘れずに。屋外で行う場合にはマスクが必要だ。なお、マスク着用により呼吸がしにくくなり、体への負担がより大きくなることも知っておこう。調子を見ながら「無理せず適度」を心掛けよう。

 

どんな運動・スポーツがオススメ?

週ごとに計画を立て、メニューやチェック表を作れば、達成状況が見える化できる。少しずつ、いろいろな運動をバランスよく組み合わせよう。運動量の目安は、小学生で1日30分、中高生で1日30~60分。毎日行うことを目標に。

小学生向け運動メニューの例と時間の目安

体を伸ばす・ほぐす運動(5分)/ウォーキング(10分)/ジョギング(5分)/縄跳び(5分)/かけっこ(5分)/遊具を使った運動(10分)/竹馬や一輪車などに乗る運動(10分)/ボールを使った運動(10分)

中高生向け運動メニューの例と時間の目安

ストレッチ(5分)/ウォーキング(10~20分)/ジョギング(10~15分)/連続ジャンプ、サイドステップなど(5~15分)/縄跳び(5~15分)/球技(20~30分)/腕立て伏せ、上体起こしなど(10~20分)

このほか、鉄棒、ダンス、バット・ラケット・竹刀の素振りなど、1人や少人数で行える運動・スポーツがあれば、体力や技術に合わせて取り入れてみよう。

 

※認定NPO法人フローレンス「一斉休校に関する緊急全国アンケート」
[参考] スポーツ庁「新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について」 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/jsa_00010.html