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子どもとインターネット、安全な付き合い方とは

スマートフォン、タブレット、家庭用ゲーム機、インターネット接続テレビ等の普及が、子どもとインターネットの接点を増やしている。内閣府の調査(※1)によれば、6歳の子どものインターネット利用率は66.3%にも上っている。この数字は7歳で68.9%、8歳で71.2%、9歳では77.3%と、年齢が上がるにつれて高まっていく。なお、中学生になれば90%を超え、高校生になれば95%以上にまで跳ね上がる。

では、子どもはインターネットで何をしているのか。最も多いのがYouTubeなどの動画視聴で、85%以上の子どもが利用している。端末は固定のPCではなく、スマートフォンやタブレットが主流だ。

ITリテラシー教育とハードの制限で子どもを守る

保護者として気になるのは、子どものインターネット利用のリスクについてだろう。

内閣府では、低年齢層の子どもの保護者向けに啓発リーフレット「スマホ時代の子育て~悩める保護者のためのQ&A~」を発行している。子どものための安全策としては、ハードウェアやソフトウェアといったIT機器側のコントロールと、親による見守り、利用時間の制限といった、ITリテラシーに対するアドバイスが掲載されている。

インターネットブラウザやルーターなどのIT機器には、あらかじめパレンタル・コントロール機能が搭載されているものがある。これは年齢制限により有害コンテンツをブロックしたり、端末ごとにアクセス時間を制限したりするものだ。また、アプリには年齢制限の表示があるので、ダウンロードさせる前に必ず確認しておきたい。

しかし、いくら端末やネットワークの設定で保護者が制限をかけても、好奇心旺盛な年頃の子どもはくぐり抜けようとすることもある。自身も4人の子どもの父親であり、子ども向けプログラミング教育の普及活動を行う松田優一氏にお話を伺った。

「IT機器やソフトウェア側の制限で子どもの目をふさぐという方法は、ある程度の年齢までは有効かと思います。しかし、子どもは親の思い通りには動いてくれません。ダメと言われればより見たくなるものですよね。ですから、有害なコンテンツを完全に遮断するのは無理だと考えたほうが懸命です。むしろ、そうしたものに触れてしまった時に、どのように対応するかを事前に教えてあげたほうが有効でしょう」

インターネット利用のルールを決めよう

子どもをインターネットに触れさせる際に気をつけたいことは、必ずしも安全な世界ではないことを理解させること。そして、違和感やストレスを感じたら、すぐに保護者に相談するようしっかり伝えておこう。また、インターネット利用のルールは、必ず各家庭で定めたい。以下に、ルール作りの参考になる例をいくつか紹介する。

  • 利用時間を決める(動画視聴は1日○時間まで 等)
  • 就寝前や食事中は禁止
  • パスワードは保護者が管理
  • 知らない人とはやり取りしない
  • 自分の名前や住所を書き込まない

こうしたルールも、親から子どもに押し付けたりせず、話し合いながら作っていくのが理想的だ。「インターネットの世界にはもちろんリスクがありますが、ただ怖いだけの場所ではありません。大切なのは正しい知識を持って利用することです。ご家族でコミュニケーションをとりながら、ぜひ安全にお楽しみください」(松田氏)

※1 『平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調』

お話を伺った方

松田優一氏「株式会社Natural Style 代表/一般社団法人プログラミング クラブ ネットワーク(PCN)代表」

ソフトウェア、アプリ開発に携わりながら、日本の子どもプログラミング教育の環境向上を目的としたPCNを設立。PCNではプログラミングの普及啓発、教育支援および政策提言などを行っている。初心者向けに開発された子ども用プログラミング専用パソコン『IchigoJam』を携え、「すべての子どもたちにプログラミングを」をテーマに世界各国を奔走中。

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