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【教育の準備1】帰国生入試で高校に入るには③

学習の準備

海外滞在中、受験の準備はどのように進めるべきなのだろうか。

「帰国生入試における4つの主な選考方法」ごとに、その対策を紹介しよう。

作文・面接・書類で選考

対策としては、海外の在籍校での学習や課外活動に力を注ぎ、充実した学校生活を送ることが第一だ。

こうした選考では、現地での成績や活動の記録が重要な選考基準となるので、できるだけ良い評価を得ておく必要がある。

また、作文や面接では、異文化での暮らしぶりや、地域とのかかわり方など、学科試験では知ることのできない意欲や知的好奇心の旺盛さを、じっくりと見られることも知っておきたい。

そのほか、作文や面接の対策としては、試験で使用する言語自体の学習、文章作成の練習、これまでの滞在・教育歴を振り返って意見をまとめておくことなどが有効だろう。

英語力を重視して選考

まず、要求される英語力はかなり高いものだと心得ておきたい。難解な長文読解が出題されることも珍しくない。

ここで気をつけたいのは、英語圏の現地校やインターナショナルスクールに通っていても、いざ“日本式”の試験に挑むと点が取れないケースが案外多いということ。

原因としては、英語圏の現地校やインターナショナルスクールのESL(English as a second language)では、日本の英語の授業で教えられているような「文法事項」を習得しにくいためと考えられている。

そこで、対策としては、日本の文部科学省が認可する中学校の教科書や、それに準じた参考書で、日本の中学校で教えられている内容を総復習しておくとよいだろう。

また、日本の英語問題の出題形式に慣れておくことも重要だ。

帰国生専用問題で選考

求められるのは、日本の学齢での標準的な学力。問題のレベルは、日本の文部科学省認可の教科書内での基礎的な部分にとどめられることが多い。

そのため、極端に難しい受験用の問題集に取り組む必要はない。学齢に合った参考書や問題集を入手して、基礎問題を多くこなすことが得策になってくるだろう。

一般と同じ問題で選考

帰国生に対し、選考段階で多少の配慮はしてくれるものの、日本国内のいわゆる難関校を受験する子どもたちと同等の学力を求められることが多い。

そのため、海外にある進学塾に通いながら通信教育を駆使するなど、日本国内でその学校を志望している受験生と変わらない勉強をする必要がある。

作文のテーマ例

  • あなたが考える「国際人」とはどのような人ですか。
  • あなたが考える「未来に残したいもの」は何ですか。
  • 面接での質問例

自分の性格(長所・短所は何か)

  • 海外生活で自分が変わったことについての具体例
  • 高校生活の抱負
  • 将来の進路(夢)
  • 中学3年間の思い出
  • 異文化との接し方
  • 現地校(通っていた学校)の紹介
  • 海外から見た日本
  • 学校の印象
  • 関心のあるニュース(出来事)
  • 最近読んだ本(日本語・英語どちらでも可)
  • 尊敬する人物
  • 家族構成について
  • 学校までの通学経路

DATA 帰国生に対して特別な受け入れ枠を持つ国公立高等学校

※2018年7月現在

国立

東京都 筑波(つくば)大学附属高等学校
筑波大学附属駒場(こまば)高等学校
東京学芸(がくげい)大学附属高等学校
東京学芸大学附属国際中等教育学校
※高3・4月まで編入あり
埼玉県 筑波大学附属坂戸(さかど)高等学校
愛知県 名古屋大学教育学部附属高等学校
大阪府 大阪教育大学附属高等学校池田(いけだ)校舎

公立

北海道立 札幌国際情報(さっぽろこくさいじょうほう)高等学校
札幌市立 市立札幌旭丘(さっぽろあさひがおか)高等学校
市立札幌清田(さっぽろきよた)高等学校
市立札幌平岸(ひらぎし)高等学校
東京都立 国際(こくさい)高等学校
竹早(たけはや)高等学校
日野台(ひのだい)高等学校
三田(みた)高等学校
千葉県立 安房(あわ)高等学校
大多喜(おおたき)高等学校
柏井(かしわい)高等学校
柏中央(かしわちゅうおう)高等学校
君津(きみつ)高等学校
国府台(こうのだい)高等学校
匝瑳(そうさ)高等学校
千城台(ちしろだい)高等学校
東金(とうがね)高等学校
成田国際(なりたこくさい)高等学校
船橋(ふなばし)高等学校
幕張総合(まくはりそうごう)高等学校
松戸国際(まつどこくさい)高等学校
松戸馬橋(まつどまばし)高等学校
柏市立 市立柏(かしわ)高等学校
千葉市立 稲毛(いなげ)高等学校
船橋市立 市立船橋(ふなばし)高等学校
松戸市立 市立松戸(まつど)高等学校
神奈川県立 伊志田(いしだ)高等学校
神奈川総合(そうごう)高等学校
新城(しんじょう)高等学校
西湘(せいしょう)高等学校
鶴嶺(つるみね)高等学校
弥栄(やえい)高等学校
横浜国際(よこはまこくさい)高等学校
横浜市立 市立東(ひがし)高等学校
静岡県立 浜松北(はままつきた)高等学校
浜松湖南(はままつこなん)高等学校
浜松市立 浜松市立(はままついちりつ)高等学校
愛知県立 刈谷北(かりやきた)高等学校
千種(ちぐさ)高等学校
豊田西(とよたにし)高等学校
豊橋東(とよはしひがし)高等学校
中村(なかむら)高等学校
名古屋市立 市立名東(めいとう)高等学校
京都府立 鳥羽(とば)高等学校
大阪府立 和泉(いずみ)高等学校
佐野(さの)高等学校
住吉(すみよし)高等学校
泉北(せんぽく)高等学校
千里(せんり)高等学校
長野(ながの)高等学校
花園(はなぞの)高等学校
枚方(ひらかた)高等学校
箕面(みのお)高等学校
大阪市立 大阪市立(おおさかしりつ)高等学校
市立西(にし)高等学校
市立東(ひがし)高等学校
市立南(みなみ)高等学校
東大阪市立 東大阪市立日新(にっしん)高等学校
兵庫県立 国際(こくさい)高等学校
神戸市立 市立葺合(ふきあい)高等学校
奈良県立 高取国際(たかとりこくさい)高等学校
法隆寺国際(ほうりゅうじこくさい)高等学校
福岡市立 市立福岡女子(ふくおかじょし)高等学校
大分県立 大分西(おおいたにし)高等学校
別府翔青(べっぷしょうせい)高等学校

「ああして正解!」「こうすれば良かった!」帰国生&保護者の声

帰国生 日本の学校への提出書類をそろえるのが、こんなに大変だとは思ってもみなくて……。英語の書類に全部和訳をつける学校もあって、英語が得意じゃない私は大苦戦。成績表の翻訳専門業者もあるようだけれど、帰国が決まってから出願までがぎりぎりでそんなことしている時間もなく、家族総出で寝ずに頑張るしかありませんでした。表彰状や検定のコピーを提出したほうが有利な学校もあって、引越し前のごたごたの中、書類探しもひと苦労。日ごろからまとめておけばよかったと反省です。(シンガポール・インターナショナルスクール→公立高・国際科)

母親 現地から受験のときだけ里帰りして、最終的には女子校の高等部に合格しました。入学前ぎりぎりまで海外にいられるのは嬉しかったけれど、友だちは、いろいろ調べまくって大学まで進学できる超有名校に帰国生自己推薦という方法で合格していました。前もって書類を出して、受験資格の認定をしてもらうとか、相当情報を集めて準備していたみたい。正直、やられた~と思いました。まあ、私はこの学校で楽しくやって、大学受験でまた頑張っていこうと思います。(アメリカ・現地校→私立・女子高)

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