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【教育の準備1】帰国生入試で高校に入るには②

滞在時からの準備

情報収集

志望校の選定は、海外にいても可能だ。

765インターネットでウェブサイトを閲覧し、海外から書籍を入手するほか、日本からの駐在員が多い都市などに滞在していれば、現地の進学塾で情報を大量に仕入れることもできるだろう。

選ぶ際、帰国生を受け入れている日本国内の学校の体制は大きく3つに分かれることをふまえ、親子で比較・検討してみよう。

帰国生受け入れ校の教育体制の代表例

①帰国生の受け入れを主な目的として設置され、生徒の大半を占める帰国生のことを中心に位置付ける教育環境を持つ学校。

②帰国生の受け入れが主な目的ではないが、日本語の補習や一般生とは異なる特別な語学クラス、帰国生にも対応した生活指導センターなど、帰国生に対する“何らか”の体制を持つ学校。

③「帰国生枠」での入試制度は設けるが、帰国生を対象にした特別な受け入れ体制を持たず、基本的には一般生と同様の教育を行う学校。

また、志望校が固まり始めたら、実際に学校へ足を運んでみたい。

帰国生を受け入れている学校では、帰国生に対応した学校説明会や入試説明会を開催するだけでなく、事前に問い合わせれば個別の学校訪問に応じてくれるところが数多い。

さらには、文化祭などの行事を公開していれば、それに行ってみるのも一案だろう。里帰りや一時帰国を利用して、参加してみることをぜひおすすめする。

ただし、参加には事前の予約が必要になる場合や、帰国生としての資格認定を義務付けている学校もあるので、計画はお早めに。

出願書類の手配&作成上の注意点

出願書類の入手開始時期は、「4月入学」の場合は入学前年の7月頃、「9月入学」では入学の数カ月前の6月頃からが一般的です。

①入学願書一式

記入例を参考に、自筆で丁寧に記入する。日本の住所が未定で、仮住所が必要なときは、親戚などに了解をとっておく。写真は規定の大きさを守り、万が一剥がれても分かるよう裏に名前を書く。

②現地在籍校の在学・卒業・成績証明書

学校により提出書類は異なるが、在学・卒業証明書に加え、成績証明書(原紙)、または成績表のコピー提出が通常。「厳封」は現地の先生に説明が必要。和訳添付の場合、教科名や成績表の評価の基準も説明しておく(例:1が一番よく、5が一番悪いなど)

※ほかに、語学運用能力試験のスコア・各種表彰状などの提出を求める学校もある

③海外在留証明書

海外に何年在留していたかを証明する書類で、通常保護者の勤務先が発行する。書類依頼時に、在留期間に間違いのないよう確認しておこう。パスポートコピーの提出で出国・帰国日を確認する学校や、規定の用紙への記入、勤務先の公印を求める学校もある。

④海外滞在歴一覧・志望理由書

本人作成の海外滞在歴の提出を求める学校も多い。出入国日や、小学校以降に転出・転入した日は、きちんと記録に残しておく。志望理由書は考えをまとめ、丁寧に自筆する。

⑤受験料納入証明書

受験料を出願時に現金で直接支払う学校と、前もって銀行振り込みとし、その領収証を出願書類に添付するところがある。ネットバンキングやATM振り込みでは領収書がもらえないため、海外から出願する場合は、振り込みの手段を確認し、必要なら親戚などに依頼を。

⑥日本国内の中学校の成績証明書(調査書)

帰国後、日本国内の中学校に在籍した場合は、成績証明書(調査書)が必要になる(一般生と同じもの)。入試の日程を考え、早めに中学校の担任に依頼することを心掛けたい。

情報の窓口

海外から取り寄せできる進学ガイドブック

『帰国生への学校案内≪関西≫小学校・中学校・高等学校・大学』
編・発行/関西帰国生親の会かけはし

HP http://www.ne.jp/asahi/kakehashi/kikoku/
メール kakehashi@kansai.email.ne.jp

『母親が歩いて見た帰国生のための学校案内 中学・高校編首都圏版』
編・発行╱フレンズ帰国生母の会

HP http://www.ne.jp/asahi/friends/kikoku/

『帰国子女のための学校便覧』
編・発行╱(財)海外子女教育振興財団

HP http://www.joes.or.jp

スケジュール

スケジュール

海外滞在中に日本の高校受験を迎える場合、さまざまな準備を考え、早めに行動を起こすべきなのは言うまでもない。

スケジュールで気をつけたいのは、子どもが全日制日本人学校ではなく、現地校やインターナショナルスクールに通っている場合だ。

先に述べた通り、日本の高校を受験する場合、一部の学校を除き「入学年の3月末日までに9カ年の学校教育過程を修了、またはその見込み」が条件になっている。

しかし、現地校やインターナショナルスクールに通う場合は、日本での修了月との違いから、その条件を滞たす前に受験期が来てしまう。

この“ズレ”に対処する代表的な方法は3つある。

9カ年の学校教育課程を修了&見込みにする方法

①早めに帰国して中学校に編入し、3月末日までに修了見込みとする。

②海外の全日制日本人学校に編入し、3月末日までに修了見込みとする。

③海外の学校をそのまま卒業し、日本の高1の途中(多くは9月)に編入学する。

ただ、どれを選ぶにしても、リスクは把握しておきたい。

①の場合は、日本の中学校に馴染めないことから受験勉強に集中できないことも。②は、全日制日本人学校は運営母体が私立なので、いつでも編入学できるとは限らない。③では、編入学試験自体が入学試験以降の欠員補充であることも多く、志望校が実施しないこともありえる。

とはいえ、こうした方法で見事合格を果たしているケースも少なくない。

また、通年で編入学試験を実施したり、入学年の6月卒業見込みでも受験を認める学校が少数ながら出てきたのは嬉しいことだ。

帰国生の高校入試日程

帰国生の高校入試日程

スケジュールの実例

CASE1  現地校(イギリス)→ 国立高校入学(4月)

本帰国が7月だったので現地校の学年を修了できた。本帰国後半年間は地元の中学に通学。

赴任直後 情報収集開始
1月 本帰国決定
7月 本帰国(父母共、14歳)
9月 公立中学への登校開始(中3)
2月 帰国生入試受験(国・数・英・グループディスカッション)
合格
3月 公立中学卒業
4月 国立高校への登校開始(高1~)

CASE2  日本人学校(バンコク)→ 公立高校入学(4月)

日本で進学塾に通わせたかったので、父を待たずに母子で本帰国。塾には1年半ほど通学。

5月 本帰国決定、情報収集開始
8月 本帰国(母、13歳※中2)
9月 公立中学への登校開始(中2)
12月 本帰国(父)
翌2月 帰国生入試受験(国・数・英・面接)
合格
翌3月 公立中学卒業
翌4月 国立高校への登校開始(高1~)

CASE3  現地校(アメリカ)→ 私立高校入学(4月)

決定後1カ月以内での本帰国と慌ただしかったため、ひとまず地元の公立中学に編入した。

7月 情報収集開始
8月 本帰国決定→本帰国(父母共、13歳)
9月 公立中学への登校開始(中2)
翌1月 帰国生入試受験(国・数・英・面接)
合格
翌3月 公立中学卒業
翌4月 私立高校への登校開始(高1~)

CASE4  現地校(アメリカ)→ 私立高校編入学(9月)

高1で編入試験を行っている学校が殆どなく苦労した。帰国決定があと少し早ければ…。

6月 本帰国決定、情報収集開始
7月 本帰国(母、16歳)
8月 帰国生入試受験(国・数・英・面接)
合格
9月 私立高校への登校開始(高1~)
12月 本帰国(父)
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