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高校生が運営するNPOが外国人労働者をサポート!(後編)

 昨日は、高校生が運営するNPO法人Adovoの活動のうち、「日本語教室」と「啓発活動」についてご紹介した。本日は彼らの事業の軸のもうひとつ「国際交流」と、その一環として企画した「外国人労働者のための運動会」について見ていこう。

※上部画像内にある「外国人労働者を招いた運動会」開催のためのクラウドファンディングはすでに終了しています。

外国人労働者とオンラインでゲームや折り紙教室など

 同NPO法人が国際交流事業を始めたきっかけは「平均年齢が 20 代前半の技能実習生にとって、年齢が近い生徒・学生や若者との交流の場を作り、少しでも日本での生活を快適なものにしてほしい」といった思い。

 現在は原則月に一回のペースで、オンラインで「国際交流会」を開催している。日本にいる外国人労働者の若者や、来日を検討中のフィリピンやベトナムなどの若者が多数参加。来日前の実習生に対しては、現地の送り出し機関などと協力して対応。

Adovoのメンバーとともにゲームやディスカッション、オンライン散歩(※)や折り紙教室を楽しむなど、豊富なプログラムを実施しているという。

※オンライン散歩は、日本や外国にいるメンバーがスマホを持って、街の映像を撮影しながら歩き、街の様子を参加者全員が疑似体験できるようにしたもの。

国際交流の模様。1回の平均参加人数は約30名

出身国と日本の伝統芸能やスポーツを行う運動会を企画

 オンラインで国際交流会を実施するなかで、「せっかくの機会だからオフラインでもっと話したい」という声も多くあがった。そこで、文化的・伝統的スポーツを通して、外国人労働者と日本の若者が交流する外国人労働者のための運動会「ともいき運動会」を企画。

 ソーラン節や盆踊り、相撲などの伝統芸能に加え、縄跳びなど日本の最近の文化も知ってもらうとともに、フィリピンやベトナムの伝統芸能やスポーツ競技も実施し、お互いへの偏見をなくし、日本好きの外国人労働者や、同時に外国人労働者の出身国に興味を持つ日本の若者を増やすことを目指した。

 開催にかかる費用はクラウドファンディングを立ち上げ、4月20日まで出資者を募った。しかし、残念ながらそのクラウドファンディングは失敗に終わってしまったという。NPO法人Adovo代表の松岡柊吾さんは「クラウドファンディング立ち上げとともにプレスリリースを出したところで安心してしまい、クラウドファンディングを周知する努力が足りませんでした」と悔やむ。

「ひとまず運動会は棚上げとなってしまいましたが、仕切り直し、今度は準備を念入りに行って、次こそ成功させたいと思っています」(松岡さん)

帰国子女の海外滞在の経験をAdovoで生かして!

 松岡さんは、これまでのNPOでの活動や今後の目標について次のように語る。

「Adovoを立ち上げてからは、実は失敗の連続ばかりで成功のほうが圧倒的に少ないのです。しかし学生ということもあって失敗が、傷となるのではなく、経験として吸収することができたと思っています。

 例えば初めて日本語教室を企業の方に紹介する時など、名刺を作っていかなかったことがあります。そんな時、それを担当していただいた方に指摘していただきました。社会人なら絶対に許されないことですが、学生だからこそ許していただいただけでなく、学びにできたと思っています。若さに存分に甘えながらも、たくさんの経験ができていると思います。

 今後は今までの経験をしっかりと反省し、活動をより促進させていきたいと思っています」

 また、当サイトの読者である帰国子女の方々に対しては、「Adovoでは多くの外国人の方と関わる機会があります。言語や文化の壁を超えた交流に自信がないメンバーも実は多く、ぜひ海外滞在の経験を活かしてほしいと思っています。ぜひ、ご連絡ください」とのこと。

 Adovoは随時メンバー募集中であり、ご興味ある方はメンバー募集ページから連絡を!

(取材・文/大友康子)