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小中学生の好きな教科・苦手な教科、総合1位は共に「算数/数学」

『株式会社バンダイ』(本社:東京都台東区)が「小中学生の勉強に関する意識調査」の調査結果を発表した。今回の調査は「小中学生の勉強」に関する実態を探るために行ったもので、2016年の「勉強」に関する意識調査実施以来、3年ぶりの実施となる。

今回は、小学1年生から中学3年生の子どもを持つ親(子どもと一緒に回答できる方)900人を対象に実施した。

※調査期間:2019年2月15日(金)~17日(日)
※各教科、対象学齢にのみ聴取

以下、対象学齢が限定されている教科

  • 生活→小学2年生以下
  • 社会、理科、総合→小学3年生以上
  • 家庭/技術・家庭、英語(外国語活動)→小学5年生以上

算数/数学にあらわれる好き嫌い

子どもに好きな教科・苦手な教科を聞いたところ、2016年にバンダイが行った調査に引き続き「算数/数学」が共に1位となった。それぞれの理由を聞いたところ、“好き”な理由としては「計算が好きだから/得意だから」という声が多く、“苦手”な理由としては「計算が嫌いだから/苦手だから」という声が多く寄せられた。計算の好き嫌いが「算数/数学」に対する意識に表れているようだ。

また、好きな教科を男女別に見てみると、男子TOP3は「算数/数学」「体育/保健体育」「理科」、女子TOP3は「国語」「図画工作/美術」「音楽」とそれぞれ異なる教科がランクインした。男子は理系教科や体育、女子は文系教科である国語や芸術教科を好んでいることが分かり、男女の違いが見られる結果となった。なお、苦手な教科は男女共に「算数/数学」「国語」「体育/保健体育」が上位となっている。

プログラミング必修化に対する子どもたちの反応

2020年から小学校で必修化が始まる「プログラミング」を勉強することについて、どのような印象を持っているかを聞いたところ「難しそう」や「よくわからない」など、新しい学習内容に対して不安を感じる回答が見受けられる反面「面白そう」「楽しそう」「将来役に立ちそう」などポジティブな意見が上位に入っており、子どもたちが「プログラミング」学習に対して前向きな姿勢であることがうかがえた。

男女別で見てみると、男子は「面白そう」や「楽しそう」といったポジティブな意見がTOP3に入った一方で、女子は「難しそう」や「よくわからない」といったネガティブな意見が1位、2位となり、ここでも男女で差が出る結果となった。

男子は好きな教科上位に「算数/数学」や「理科」が上がるなど、理系教科を好意的に捉えている傾向にあることも「プログラミング」に対しての興味や関心が高く表れている一つの要因かもしれない。

なお、親に対して「プログラミング」に関する取り組みを行っているかを聞いたところ、まだ必修化されていない現在でも、約2割の家庭が何かしらの取り組みを行っていることが分かっている。

実際に取り組んでいる内容については、1位に「パソコンやタブレットなどのデバイスを使って遊んだり学習させている」がランクイン。他にも「教材」や「玩具」などを活用して「プログラミング」学習に取り組む家庭も見受けられた。

プログラミングに対して取り組んでいる内容トップ5

1位 パソコンやタブレットなどのデバイスを使って遊んだり学習させている 7.0%
2位 親が直接教えている 3.7%
3位 教室に通わせている 3.2%
4位 教材を使って勉強させている 2.7%
5位 教育用の玩具を使って遊ばせている 2.3%

同調査では、2020年より小学校5・6年生で教科化される「英語」についての印象も質問。「将来役に立ちそう」という声が最も多く上がる結果となった。約2割の家庭が子どもを「英語教室に通わせている」と回答しており、親子共に英語学習の大切さを感じていることがうかがえる。

また「英語」への印象についても、男女で違いが見られ、女子では「将来役に立ちそう」という回答が最も多かったのに対し、男子は「難しそう(難しい)」といった回答が最も多く、女子の方が「英語」学習をより好意的に捉えていることも分かっている。

(取材・文/松井さおり)