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小中高生のSDGs認知度は8割以上、きっかけは学校の授業やニュースなど

株式会社栄光』(本社:東京都千代田区)が運営する進学塾『栄光ゼミナール』が、小中高生の家庭を対象にSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に関する意識調査を実施。その調査結果を報告している。

[調査概要]

調査対象 小学1年生~高校3年生の子供を持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)
調査方法 インターネット調査
調査期間 2021年8月11日(水)~8月25日(水)
回答者数 487人(小学生保護者:218人 中高生保護者:269人)

小中高生の保護者の8割以上がSDGsに「関心あり」

これによると、「SDGs」という言葉を聞いたことがある小中高生の保護者は約9割。92.2%の保護者が「聞いたことがある」と回答した。

その上で、「SDGs」という言葉を聞いたことがあると回答した保護者に「SDGs」についてどの程度知っているかを聞いたところ、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、世界規模の課題に対する目標が分野ごとに分けられており、内容もある程度理解している」と回答した保護者が48.3%と最も多かった。次いで46.1%の保護者が「詳しい内容までは知らないが、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であることは知っている」と回答。ほとんどの保護者が「SDGs」が「持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」であることを認知していることが明らかとなった。また、保護者自身が「SDGs」についてどの程度関心があるかを聞いたところ、8割以上の保護者が「とても関心がある」「やや関心がある」と回答。認知度だけでなく、関心度も非常に高いことが分かっている。

さらに「SDGs」について「とても関心がある」「やや関心がある」と回答した保護者に、「SDGs」で掲げられている17のゴールのうち、特に関心が高いものを聞いたところ、最も保護者の関心が高ったゴールは「13.気候変動に具体的な対策を」で、3人に1人以上の保護者が関心を持っていることが分かった。

小学生の83.0%がSDGsという言葉を知っている

続いて、保護者に自身の子どもが「SDGs」という言葉を知っているかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも「知っている」と回答した割合は8割を超えた。

子どもが「SDGsを知っている」と回答した保護者にそのきっかけを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者ともに最も多かったのは「SDGsについて学校で学んだ」で、それぞれ65.7%、79.9%にのぼった。また「SDGsに関するニュースを見たり聞いたりした」ことがきっかけになったという小学生・中高生も半数以上であることが分かった。

中学や高校・大学入試でも「SDGs」を扱った問題が出題されるようになっている昨今。後半では、「SDGs」に関する入試の問題傾向やそれに対する保護者の関心度について紹介する。

(取材・文/松井さおり)