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イベント・レポート(後編)|子供のアイデアを取り入れた水族館実現の検討も始動

「こんな水族館があったらいいな」をオンラインで募集したイベント「あったらいいな!こんな水族館」での一般投票による結果などをお伝えした昨日に続き、本日は同イベントに協力した日本全国の水族館8館が選考した「水族館特別賞」受賞作と、水族館4館が実現に向けて検討を開始したアイデアについ見てみよう。

10作品が「水族館特別賞」を受賞

44作品のうち、「水族館特別賞」を受賞したのは以下の10作品だ。

●越前松島水族館賞(福井) 「つりつりすいぞくかん」 (小2(以下同)・愛知)
釣りができて、魚を釣ったら、お金を払えば持って帰れる。また戻して釣りを楽しむこともできる。
●ヨコハマおもしろ水族館賞(神奈川) 「ドキドキ文字ショー」 (小学4年生・愛知)
魚たちがいろいろな文字を作ってくれる。
●栃木県なかがわ水遊園賞(栃木) 「魚をそだてる水ぞくかん」 (小学4年生・群馬)
ガチャガチャに魚の卵が入っていて、それを水族館で育ててもらい、オンラインで成長していく姿を見ることができる。
●下田海中水族館賞(静岡) 「つかれないしさいごまでぜんぶみれる水族館」 (小学2年生・埼玉)
イスに座るると、イスがかわりに動いてくれる。体が不自由な人や歩くことが疲れちゃう子も見られる。
●下田海中水族館賞(静岡) 「魚とおんなじ!自動はんばいき」 (小学2年生・愛知)
自動販売機に魚が食べているエサの味、においがする食べ物が入っていて、魚たちにもあげられるし、人間も食べられる。
●南知多ビーチランド賞(愛知) 「今日だけわたしのお友だち!」 (小学3年生・愛知)
魚と一緒に泳いだり、エサをあげたり、今日だけずっと一緒にいられる。
●上越市立水族博物館賞(新潟) 「バルーンアクア」 (小学3年生・神奈川)
風船のような丸い乗り物「バルーン」に乗って全方向からいろいろな魚を見ることができ、自分が魚のようだと感じることができる。
●しまね海洋館AQUAS賞(島根) 「しゃてきでエサやり水ぞくかん」 (小学2年生・京都)
的に当たったらエサが出て、下の水槽にいる魚が食べられる。3つ以上当てると、最後に魚のおもちゃがもらえて、お祭り気分で水族館に行ける。
●しまね海洋館AQUAS賞(島根) 「さかなまる見えスコープ」 (小学1年生・東京)
水族館でも砂の中や岩陰に魚が隠れて見えない時があるので、隠れている魚はもちろん、魚の骨まで透けて見えるスケスケコースがあって、魚の体の仕組みを知ることもできる。
●いおワールドかごしま水族館(鹿児島) 「超!危険マリンパーク」 (小学3年生・静岡)
水槽が世界最大の大きさで、毒や針などの怖い武器をもっている魚を見学できる。

例えば、「今日だけ私のお友だち!」に賞を授与した南知多ビーチランドの平松所長は「ひとりじめができるのは夢のようで、うれしいですね。1日飼育員体験をしてみたい、自分だけの希望を叶えたい、という望みは誰もが持っていますが、エサを自分があげたい魚にだけあげられる、1日だけ一緒というささやかな願いから生きものへの優しさが感じられるのが印象的です」とコメントしている。

南知多ビーチランド賞
日本国内の水族館4館が子どものアイデア実向けて検討を開始

参画した水族館のうち、「下田海中水族館」「しまね海洋館AQUAS」など計4水族館がアイデア実現に向けた検討を始動した。例えば「しまね海洋館AQUAS」は賞を授与した「しゃてきでエサやり水ぞくかん」 と「さかなまる見えスコープ」の実現に取組中。

「しゃてきでエサやり水ぞくかん」は子どものアイデアほぼそのままの内容で、今年6月にイベントとして実施予定。アイデアを出した小学生も企画者として訪問予定という。「さかなまる見えスコープ」もなるべく子どものアイデアに沿って、例えばチンアナゴが潜っている砂を透明にして砂の中の姿を見られるようにする(※)など、普段は隠れている魚の姿を見学できるよう、鋭意検討中だ。

(※あくまで検討の一例で、実際に実現されるかどうかは未定です)

さかなまる見えスコープ

「あったらいいな!こんな○○」を考え課題解決力を育む

当オンライン・イベントを行った株式会社ウィーケンの代表取締役・佐々木亜由子(ささき・あゆこ)氏はイベントの企画主旨を次のように語る。

「水族館は、子どもが大好きな場所でありながら、海洋ゴミや生物多様性など海の生き物の課題に関心をもつきっかけになること、また、水族館側も少子化やコロナ禍も含め来場者数に課題を抱え、新しいアイデアを取り入れたいというニーズがあることを受けテーマといたしました。

今回、小学生たちが考えたアイデアを、アイデアのままで終わらせるのではなく、実際に社会に提案することができました。そして、実際に水族館で働く現場の方からコメントをもらったり、さらには実現へと進むことで、自分の行動が何かの一歩につながること、それがとてもワクワクすることだということを体感してもらえたと思います。

また、社会も、コロナ禍で柔軟に変わっていくことが求められる今、子どもたちのアイデアからヒントを得ることができたらこんなうれしいことはありません。地球規模の課題に取り組むために、1人1人の社会参画が進む一助になればと考えております。

『あったらいいな!』を考えることは子どもの課題解決力を育むことにつながります。ご家庭でも、『あったらいいな!こんな○○』を親子で考えてみてはいかがでしょうか?

『あったらいいな!』プロジェクトは今後も継続予定で、現在2回目のテーマと時期を選定しており、募集が決まり次第、HPに掲載させていただく予定です。私たちも、全国・全世界の子どもたちと『世界を変える』をワクワク楽しんでいきたいと思います」

(取材・文/大友康子)

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