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子育て世帯の教育費、大学費用の貯金額はひと月おいくら?(後編)

昨日はWEBサイト「ママソレ」(運営:株式会社KG情報)が小中高校生の保護者を対象に行った教育費に関する調査から、ひと月あたりの塾や予備校の費用をチェックした。小学生は中学受験をするかどうかによって塾の費用がかなり異なり、高校生の塾・予備校費用は小中時代よりも高額になりがちな面が見て取れた。

本日は「大学進学のためのひと月あたりの貯蓄額」を見ていこう。

【小中高生別】大学進学のためのひと月あたりの貯金額

小中高校生のいるご家庭の、「大学進学のためのひと月あたりの大学進学のための貯蓄額」は下図の通り。「ママソレ」サイトでは小中高校生それぞれのご家庭の貯蓄額をひとつずつ円グラフで紹介しているが、どの学齢期の家庭が一番貯蓄をしているのかを見るため、当編集部でひとつにまとめた棒グラフを作成した。

それによると小学生よりも、中学生のいる家庭のほうが全く貯蓄していない家庭が少なく、貯蓄額も高めの傾向にある。高校生のいる家庭も、やはり大学入学が目の前に迫っていることもあり、小学生のいる家庭よりも貯蓄をしている。

中学受験が今ほど多くなかった時代は、「子どもの教育費は、保育料も授業料もかからず、塾代も高額にならない公立小学生時代に貯蓄すべき」などと言われたものだ。昨日紹介した教育費の調査でも中学生より、小学生のいる家庭がかけている塾代のほうが多い傾向もあり、中学受験がかなり一般的になっている現在は中学生時代が比較的貯めどきなのかもしれない。

子どもの人数ごとの、大学進学のための貯金額

1~4人までの子どもの人数によって、大学進学のための貯金額にどのような差があるかについても調査した。子どもの人数が多いと月々の出費額が多くなるので、子どもの人数が少ないご家庭のほうが貯金できているのではないかと思ったが、さにあらず。例えば、子ども1人の家庭で最も多かった貯蓄額は1万円以上1万5000円未満で27%。一方、子どもの人数が4人以上の家庭で最も多かったのは3万円以上で25%。

よく考えてみれば子ども一人一人の教育費を貯蓄しなければならないので、2人なら2倍、4人なら4倍の貯蓄額が理想的なのだから、当然ではある。どのご家庭も、兄弟姉妹の人数に応じて、ちゃんと貯蓄をしていらっしゃるようだ。

当記事では小中高校生別の塾・予備校費用と大学進学のための貯蓄額に絞ってご紹介したが、「ママソレ」サイトでは小中高校生別のひと月あたりの「教材や学用品の費用」「娯楽費用」などに加え、「娯楽のメリットと娯楽の節約ポイント」についてのアンケート結果も紹介している。

(取材・文/大友康子)