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学歴とキャリアの実態調査|学歴社会は「古い」、けれど「必要」

昨日は、株式会社ライボ(東京都渋谷区)が行った「2024年 学歴とキャリアの実態調査」をチェック。「信用やステータスが上がる」などの理由から、社会人の8割が「学歴はキャリアに関係する」「就活時に影響する」と考えており、5割が同僚など「他人の学歴を意識する」という実態を垣間見た。

本日も調査結果の続きを見ていこう。

【「2024年 学歴とキャリアの実態調査」概要】

調査対象者 現在職を持つすべての社会人
JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件 全国 / 男女 / 20~50代
調査期間 2024年1月24~29日
有効回答数 629人
調査方法 インターネット調査

59.5%「学歴は古い」、年齢が高いほど「古い」派多数

学歴社会の価値観を聞くと、「古いと思う」派が59.5%で過半数を占めた。内訳は「とても古いと思う」10.5%、「古いと思う」15.9%、「どちらかといえば古いと思う」33.1%。

年代別の回答では50代の「古いと思う」派が63.5%で最多となり、次いで40代が61.9%、30代が58.1%、20代が56.4%の結果になった。

66%「学歴社会は必要」、若い人ほど「必要」派多数

学歴社会の必要性を聞くと、「必要だと思う」派が66%で過半数を占めた。内訳は「とても必要だと思う」8.2%、「必要だと思う」19.2%、「どちらかといえば必要だと思う」38.6%。

年代別の回答では20代の「必要だと思う」派が73.9%で最多となり、次いで30代が68.8%、40代が59.5%、50代が57.3%の結果になった。

66.9%「学歴社会に賛成」

学歴社会への賛否を聞くと「賛成派」が66.9%で過半数を占めた。内訳は「とても賛成」12.2%、「賛成」12.9%、「どちらかといえば賛成」41.8%。

学歴社会に賛成と回答した421人にその理由を聞くと「業界/職種への適応力の判断材料になるから」が47.3%で最多となり、次いで「自分が学歴のためにがんばった経験があるから」が39%、「若手の活躍機会になるから」が22.1%と、上位3回答となった。

今後の学歴社会への賛否に関して特徴的なコメントは下記の通り。

【賛成派】

  • 学歴は取り組む姿勢や努力を客観的に判断できる材料になると思うので、学歴社会には賛成します
  • 勉強以外で能力を発揮できる人もいるので学歴重視社会には反対だが、判断材料にするだけなら賛成
  • 大勢の中から人材を発掘するためには、最低限度のレベルの保証のようなものにもなるので賛成
  • その人が若い時にどれだけ努力したか、苦労をしてきたかを測るバロメータの一つだと思う
  • 特技やコミュニケーション力に自信がない人は、学歴をアピール要素にできるので有難いです

【反対派】

  • 人手不足もあり、企業目線で考えると学歴での判断は一定理解できますが、個人的には反対します
  • 私は高卒で、周りが社会人になるまで別のことを頑張っていたため、学歴で判断される社会には反対
  • 学歴がなくても優秀な方はいるので、学歴社会には反対です。人柄を大事にされた方がいいと思います
  • 努力の証として意識されるのは納得。だが学歴を重視しすぎて才能の見逃しに繋がるのであれば反対
  • 学歴と仕事でのスキルは少し異なると思うので、学歴社会という”社会”になることには賛成できません

若者が受容している学歴社会、今後も継続さらに浸透

調査を行った株式会社ライボ経営企画室広報グループ長、兼、Job総研室長の堀雅一(ほり・まさかず)氏は調査結果を次のように総括する。

「調査結果から、学歴とキャリアの関連性は高く、学歴を意識する相手が同僚であることからも、就職活動時には競争力が必要と捉えられていることが見受けられます。

 年代が上がるにつれて学歴意識が低くなる傾向には、就職活動時期が”学歴フィルター”という言葉の定着前後か否かが関係していると考えられますが、それ以上に影響を及ぼしているのは”社会人歴”であると考えられます。経験を積むほど、キャリアを築く上で学歴以外の要素の必要性を感じていくことができるため、学歴へのこだわりも薄くなっていくと推察することができます。

 40・50代の”学歴社会への価値観”が新しいものになり、今後の日本社会の風潮が変わっていく可能性も読み取れますが、学歴社会の必要性を20代が最も感じ、価値観を受け入れている状態を踏まえると、今後も日本における学歴社会の継続及び更なる浸透も予測できる調査結果となりました。

 ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります」

(取材・文/大友康子)