Press "Enter" to skip to content

子どもの自殺を食い止めるため、著名人が過去のいじめを赤裸々に語る(前編)

いじめられた経験をもつ著名人14名が特設サイトに集結

3月16日付の警視庁の発表によると、昨年1年間の小中高生の自殺数は、統計を開始した1980年以降で最多の499人を記録した。これは前年の2019年と比較しても25%増、数にして100人も増えている。

そのような状況を受けて、お笑いジャーナリストのたかまつななさんが代表を務める株式会社笑下村塾(東京都新宿区)は、特設サイト「#元いじめられっ子から今いじめられている君へ」を開設。14名の著名人が企画に賛同して集結し、自身のいじめ体験を赤裸々に語ったインタビュー記事や動画が掲載されている。

いじめの体験談を語ったのはプロボクサー・亀田興毅(かめだ・こうき)さん、ロックバンド・マキシマム ザ ホルモンのナヲさん、教育YouTuberの葉一(はいち)さん、元バレーボール女子日本代表の大林素子(おおばやし・もとこ)さん、女優の春名風花(はるな・ふうか)さん。そしてお笑い芸人の猫ひろし(ねこ・ひろし)さん、松村邦洋(まつむら・くにひろ)さん、くまだまさしさん、三四郎の小宮浩信(こみや・ひろのぶ)さん、かが屋の賀屋壮也(かや・そうや)さん、うしろシティの阿諏訪泰義(あすわ・たいぎ)さん、ライセンスの藤原一裕(ふじわら・かずひろ)さん、さらにお笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子(しらとり・くみこ)さんと川村エミコ(かわむら・えみこ)さんの計14名。

各著名人の記事の概要は以下の通り。

亀田興毅さん

17歳でプロボクサーとしてデビューし、日本人初の三階級制覇王者になるなどパワフルなイメージがある亀田さん。意外にも小学生時代にいじめられた経験がある。いじめを克服してからは、「強くなっていじめられてる子を助けなあかん」という父の教えを忘れず練習に励んだ。

⇒記事   ⇒動画

ナヲさん(マキシマム ザ ホルモン)

中学生の頃、転校先の学校で机を隠される、無視されるなどのいじめにあった。学校に行くことが“戦い”であったなか、週1日学校を休んでもいい日を自ら作り、好きだったテレビ番組の録画を見たりする時間に充てたことが救いになっていた。

⇒記事   ⇒動画

葉一さん

YouTubeの「とある男が授業をしてみた」というチャンネルで小中高生向けの授業動画を配信する葉一さん。中学時代に陰口や悪口を言われるいじめを受け、リストカットをしたり、飛び降りを考えるなどの自殺願望まで抱いていた。高校に入り恩師となる先生と出会い、自分自身も教育の道に進むことを決めた。

⇒記事   ⇒動画

大林素子さん

身長が高いことから、「デカ林」「ジャイアント素子」などのあだ名を付けられて、いじめにあっていた。テレビアニメの『アタックNo.1』を観て、最初いじめられていた主人公がオリンピックに向けて挑む姿に魅せられ、バレーボール部に入部。一時は、いじめが原因で自殺まで考えたものの、悔しかった想いを練習にぶつけ、結果的に3度もの五輪出場を果たした。

⇒記事   ⇒動画

春名風花さん

0歳から赤ちゃんモデルとしてタレントとなり、早泣き子役として話題に。twitterで殺害予告がくるなど「ネットいじめ」にあう。また、自分のフォロワーが自殺配信をしたことから、いじめについて積極的に発言するようになった。「君が、生きていけるように」。

⇒記事   ⇒動画

猫ひろしさん

お笑い芸人やマラソンランナーとして活躍する猫ひろしさん。小学生時代、背が低くて太っていたことから「チビでデブでブー」などと歌に合わせてからかわれるなどのいじめを受けていた。お笑い芸人になるとそんなコンプレックスを“強み”に変えられることがわかった。

⇒記事   ⇒動画

松村邦洋さん

小学生のころから運動や勉強が苦手だったことが理由でからかわれてきた。高校時代はトイレで殴られるなどの暴力的いじめをうけ、毎日ノートにいじめっ子の名前を書いていた。そんななか、先生のものまねをする特技を校内で発揮。自宅の鏡の前でひたすら練習することに没頭していたことが、後のモノマネ芸人という仕事に結びついた。

⇒記事   ⇒動画


本日はここまで。後編で残り7名の概要を紹介しよう。