教育の準備 基礎知識と海外滞在時から始める準備

vol.4

帰国生の大学受験

現在400 以上の学校で年間を通して 行われており、さらに増加傾向にある 帰国生枠での大学入試。この入学選 考は、一般入試とは別内容で行われ、 大学側が一般生とは異なる視点から 帰国生を評価するものです。まずは「帰 国生の大学受験」の実態について確 認し、滞在中から余裕を持った準備を 心がけて、親としての最高のサポート ができるようにしておきましょう。

帰国生の大学受験の基礎知識

帰国生枠での大学受験を考える 場合、最初に確認しておくべきは、 子どもが志望大学の提示する帰国 生枠の条件を満たしているかどう か。海外で学校に通った年数、統 一試験の取得スコア状況、帰国の 時期などにより、枠から外れる可 能性もあり得るからだ。ここでは まず、それらの条件を確認した上 で、おおよその年間予定なども頭 に入れたい。親としてのサポート は、こういった基礎情報を把握す ることから始まる。

 

帰国生枠受験の条件

帰国生枠で受験するには、当然 ながら各大学(学部・学科)が定 める条件を満たす必要がある。次 に示したのは、あらかじめ確認し ておく必要のある主な条件だ。

1. 海外での学校種別

対象は「海外で外国の学校教育課 程を受けた者」のみか、「海外で日 本の教育課程を受けた者」つまり は日本人学校経験者が含まれるか。

2. 海外の学校での在籍年数

小・中・高の十二年間のうち、対 象とする学校に継続または通算で 在籍した年数。継続で二年以上と する学校がその多くを占めるが、 帰国生枠受験の条件大学によって様々。

3. 最終学年における在籍

最終学年時で対象とする学校に在 籍している必要性の有無。

4. 日本の高校への在籍

渡航前・帰国後の在籍、在籍期間 などについての規定。

5. 高校卒業見込みでの受験

日本と海外の学校における新学年 の開始時期の違いにより、高校を 卒業する前に受験するということ の可否。

6. 卒業・帰国から受験までの期間

外国(または日本)の高校卒業か ら受験までに経過してもよい期間 と、帰国から受験までに経過して もよい期間の制限。

7. 飛び級・繰上げ卒業

飛び級や繰上げ卒業により、十二 年を満たさず課程を修了した場合 の受験の可否。

8. 単身残留

保護者の帰国などで、単身で残留 した者の受験の可否。

9. 統一・語学検定試験のスコア提出

統一試験や語学運用能力試験のスコア提出の必要性の有無。

10. 帰国生枠既利用者の再受験

帰国生としての条件を満たしてい る場合、前年度以前に帰国生枠で 受験した者の再受験の可否。

11. 同大学での帰国生枠の複数利用

帰国生枠で出願の際、同大学の他 の学部・学科への併願の可否。

 

選考方法

帰国生枠の大学入試選考は、「海外在籍校での成績や統一試験のスコアなどを含んだ出願書類の審査」と「大学が独自に行う入試の成績」の二つの判断基準を中心に行われている。どちらをどの程度重視するかは、大学(学部・学科)によって異なるが、おおよそ次の三つに大別できる。

1. 出願書類重視型

出願の際に提出される書類を重視して選考する方法。提出が課される出願書類は、各国の教育制度に基づく統一試験のスコア、海外在籍校での成績や活動歴、語学運用能力試験のスコアなどだ。多くは、学科試験を行わず、書類のみ、書類と面接、小論文などを組み合わせて審査する。
出願書類重視型の大学は、各国の教育制度や成績評価の特徴を熟知しており、成績ばかりでなく、学校在籍中の選択科目内容、学校内外におけるスポーツ、文化活動(音楽、美術などの芸術関連やボランティア、地域活動など)の状況、推薦状の内容などについても選考方法詳細に審査する。
こうした大学では、出願書類や統一試験のスコアなどの提出方法についても厳しい規定を設けているので、書類作成は細心の注意を払って行う必要がある。

2.入試成績重視型

外国の教育制度や水準が国によってまちまちで、一定の基準を設けて評価することが難しいため、各大学が実施する独自の入学試験の成績を重視する選考方法。内容は、学科試験、小論文、面接(学科面接を含む)の組み合わせで実施する大学が大多数で、基礎学力や学習意欲などが評価される。
しかし、こうした大学でも、出願書類をまったく見ないわけではなく、合否の参考資料として使用することは多い。

3. 出願書類・入試成績折衷型

出願書類の審査と入試成績両方を評価の対象として選抜する方法で、評価比率は大学(学部・学科)によって異なる。出願書類の審査を第一次選考とし、合格した者のみを対象に第二次選考として入試を行う場合もある。

 
帰国生枠以外での選考方法

日本国内の大学入試は、少子化などによる学科試験重視の入試制度の見直しなど、時代や社会の変化に対応して、多様化の一途をたどっている。これに伴って、帰国生にとっても利用価値の大きいものが近年増加。こうした変化は、海外・帰国子女でありながら、帰国生枠の条件を満たせない子どもにとっても朗報だ。

●AO入試

アメリカの大学入試制度を参考に、一九九〇年に導入された選考方法。学内に設置されたアドミッションズオフィス(AO)という機関が大学の求める学生像を明示し、その基準に合う帰国生を選抜する。書類と面接での選考が多いが、オープンキャンパスや模擬授業への参加、小論文、化学などの実験とレポート・課題発表などを課すところもある。選考には長い期間を要することもあり、半年間にわたる場合もある

●自己推薦入試

学校長の推薦が不要で、日本国内の高校への在籍経験がない帰国生も応募できる方式。必ず自分で推薦書を作成して自己PRをし、大学側はそれを中心に、本人の特性や高校生活での学業に限らない特技や実績を審査して選考を行う。

●一般入試(英語中心の学科試験)

一般生と同じ学科入試で、英語を得意とする帰国生が受験しやすいものもある。英語単科、英語(必須)+一または二教科(国語・社会・数学の中から本人の得意な教科を選択)、英語+小論文、英語+小論文+面接などによる選考がそれにあたる。また、英語(必須)+選択教科による選考では、英語に加重配点がされることも多い。

●センター試験利用

一月中旬に実施されるセンター試験は、国公立向けだけでなく、私立にも利用できる。「センター試験利用」は、センター試験の点数のみで複数の大学の合否が決まるため、各大学キャンパスに行き学科試験を受ける必要がなく、時間と労力が節約できる。近年では、英語のリスニングも追加され、英語の得意な帰国生にとってはますます使える入試形態となってきた。

 

入試日程

帰国生入試は、四月入学のためのものが基本だが、秋季入学制度を採用し、別時期にその入試を行う大学(学部・学科)もある。下記の日程表からわかるとおり、秋季入学の入試で不合格となっても、四月入学の入試を受けることは日程的には可能だ。ただ同大学(学部・学科)で再受験を認めるか否かは調べる必要がある。また国公立を第一志望とし、私立を併願する帰国生にとっては入試が長期間にわたることを覚悟し、国公立の試験の準備をしながら私立の手続きなど忘れずに行うように心がけたい。これらを考え合わせると、志望大学を絞り込むときには、日程の組み方が大切なポイントといえる。

 

 

滞在中にしておきたい準備

複雑で多様化する大学入試に対応するためには、海外滞在中からの準備が必要だ。早めに情報を収集し、里帰り時にはなるべく大学 訪問などをして志望校(学部・学科)を決めるとよい。出願書類は余裕を持って入手し、過不足なく書類を揃えて期限までに提出する こと。選考方法に合わせた学習の準備も大切だ。これらのことを現地での学習や生活を最優先にしながらこなしてゆくことが、受験を乗り切る秘訣となるだろう。

情報収集

受験の情報収集は早ければ早いほどよく、最も役立つのがインターネットだ。近年の大学(学部・学科)選びの総合サイトは、各大学(学部・学科)カリキュラムの特徴、取得可能な資格、卒業後の進路を説明するものだけでなく、職業適性を判断するものなども現れており、多岐にわたる。
また、各大学のウェブサイトでは、募集要項や出願書類の入手方法、入試日程などの具体的な情報を得ることができる。帰国生入試の出願書類入手はダウンロードのみという学校も出てきた。

学校訪問

志望先を絞り込むときに一度はしておきたいのが、実際に大学へ足を運ぶこと。オープンキャンパスは入学希望者に関心を深めてもらうための催しで、学長や学部長の講演、実際に講義を聴く模擬授業、研究室訪問、キャンパスツアー、資料配布などが行われる。
また受験生専用の個別相談コーナーを設ける大学も。学園祭に合わせて、あるいは別日程を組んで、こうした催しの一部分を行う大学もある。事前にウェブサイトなどで申込が必要な場合もあるので、参加の際は注意が必要だ。

書類の準備

出願書類には準備に時間のかかるものが多い。特に海外在籍校からの成績表や推薦状、試験実施機関から大学に直送を義務づけられる統一試験などのスコアは、逆算して出願の締め切りに間に合うよう依頼する必要がある。
またこれまでの海外歴(滞在国の入・出国日、海外在籍校の転入・転出日など)は正確に記録を残しておくこと。最近は出願をウェブサイト上で受け付ける大学も出てきているが、その際は、受領確認メールを保存・コピーするなど細心の注意を怠らないようにしたい。

 
情報の窓口

大学(学部・学科)選びに始まり、オープンキャンパス、出願・入試日程など具体的な情報収集にはインターネットが便利です。帰国生向けの情報が集約された進学ガイドブックも、比較検討に役立ちます。

 
海外での情報収集に便利なウェブサイト
大学受験の総合情報サイト 52school.com
URL http://www.52school.com/
大学入試センター TOP ー大学進学案内
URL http://www.heart.dnc.ac.jp/
リクルート進学ネット 自分★未来
URL http://shingakunet.com/index.html
 
海外から取り寄せ可能な進学ガイドブック
『帰国子女のための学校便覧2009』
編・出版/(財)海外子女教育振興財団
URL http://www.joes.or.jp/publish/binran.html
 
 
出願書類作成の注意点

出願書類には次のようなものがありますが、大学(学部・学科)により要求する書類は様々です。 出願が郵送の場合は、書留、簡易書留、速達など指定の方法を守り、期日には充分気をつけましょう。

 
1. 入学願書一式

記入例を参考に、本人が自筆で丁寧に記入する。日本の住所が未 定で仮住所が必要なときは、親類などに了解をとっておく。写真は規 定の大きさを守り、万が一剥がれても分かるよう裏に名前を書く。

2.最終学校の卒業(修了)証明書または卒業見込み証明書

海外の学校の卒業証明書は多めに依頼しておく。卒業証書のみを発 行する学校なら、そのコピーに学校側の公印や学校長のサインをもらう。 学年の区切りによる違いなどで卒業見込み証明書の出る時期が出願 に間に合わない場合は、大学側に事情を説明し了承してもらうこと。

3.海外在籍校の成績証明書

高校3 年間の成績証明書(または学校印のある成績表のコピー)は 全て必要。海外での在留期間を証明するため、中学の成績(または 在籍)証明書まで要求されることも。翻訳や厳封の指示があれば従う。

4.統一試験のスコア証明書

試験実施機関からのオリジナルコピーの直接送付義務があれば、日に ちに余裕を持つこと。オフィシャルコピー(学校印があるもの)や自分 自身でのコピーを可とする大学もある。
※英検・TOEFL・TOEIC 証明書、またはそのコピーを提出させる大学もある

5.海外在留証明書

海外での在留期間を証明する書類で通常保護者の勤務先が発行す る。パスポートコピーの提出で帰国・出国日を確認するところや、独 自の指定用紙に記入させ、勤務先の公印を求める大学も。

6.推薦状

大学が指定する用紙あるいは出身校の書式で、学校長(学校教員 でもよいとする大学もある)が作成した推薦状を求める大学もある。 翻訳や厳封が必要な場合は指示に従う。

7.海外歴の表

指定用紙あるいは本人作成の書式で海外歴の提出を求められることが ある。出・入国日や、小学校以降の転出・転入日は正確に記入のこと。

8.志望理由書

志望理由書(英語での執筆を指定されるケースも)を書かせる大学も 多い。願書の一部に欄を設けるところもある。

9.健康診断書

指定用紙がある場合、検査項目が決められている場合、受診期間を 指定している場合はそれに従う。

10.受験料納入証明書

前もって銀行振込とし、振込証書を出願書類に同封するのが一般的。 ただしインターネット出願を行う大学などでは、ATM 振込、ネットバンキ ングなどの利用が可能なところも出てきた。いずれにせよ、海外から出 願する場合には、振込の手段を確認し、必要なら親類などに依頼する。

11.日本国内の高校の成績証明書(調査書)

帰国前、または帰国後に国内の高校に在籍した場合は、成績証明書(調査書)が必要。早めの依頼を心掛けたい。

 

学習の準備

学習の準備はどのように始めれ ばよいのだろうか。選考方法と照 らし合わせながら、効果的な対策 を進める方法を紹介しよう。

現地在籍校での成績

帰国生枠選考での大きな要素となりえる出願書類。中でも現地在籍校の成績については、細かくチェックされる場合がある。特に、出願書類重視型の選考を行う大学の中には、GPA(Grade PointAverage 平均点)の合格基準を設けているところもある。
現地在籍校での成績をよくするためには、その基本となる外国語能力を着実に伸ばす努力が大切だ。特に渡航当初は、学習内容を日本語で把握してから課題に取り組むなどの工夫をすると、授業内容の理解が容易になる。日本語の学習参考書、小説の和訳本などを用意し、先生、友人、必要なら家庭教師や塾の力を借りて、話す・聞くだけに留まらず、読む・書くことのできる外国語運用能力を高めよう。
また当然ながら、エッセイ、リサーチ、プレゼンテーションなどの課題は、確実に期日を守って提出すること、授業中の質問や議論に積極的に参加することも成績を上げるための重要な要素といえる。
現地在籍校からの書類には、教科の成績ばかりでなく、スポーツ、芸術、ボランティアなどの課外活動についても、特筆すべきものが あれば記入される。出願書類を重視する大学の多くは、こうした活動にも着目し、評価対象とするので、積極的に取り組むとよい。

統一試験・語学運用能力試験

各国の教育制度に基づく統一試験や大学受験資格試験、語学運用能力試験を確認しておこう。
現地在籍校のカリキュラムがアメリカの教育制度に基づく場合は、「SAT」や「ACT(※1)」、イギリスの場合は「GCE - Aレベル(※2)」のスコア、IBの場合には「IBディプロマ(※3)」を取得しておく必要がある。このほかにも、フランスの「バカロレア」、ドイツの「アビトゥア」 など、国によって様々な統一試験が行われている。これらの統一試験のスコアに加え、TOEFL・TOEICなどの語学運用能力試験のスコアが要求されることも多い。試験結果については、提出が、「必要」、「不要」、「提出が望ましい」の三通りがある。提出を必要とする大学には海外在籍校の成績よりも客観的に評価できる上記試験結果を重視する学校もあり、スコアがよいほど出願の選択肢が多くなることも知っておきたい。また、試験を受けても出願書類の提出期限までに間に合わなければ、意味がない。大学が求める提出方法や期限を確認し、結果送付が期限内にできるよう、適切な時期に受験しておく必要がある。

学科試験

学科試験は、外国語(英語)、国語(日本語)、数学、理科(物理・化学・生物)などで、出題教科や難易度は受験する大学(学部・学科)によって異なる。私立文系で出題される外国語(英語)試験の内容は、かなり高度なものが多い。現地在籍校での学習に日々真剣に取り組み、特に読解力、記述力を身につけておくことが大切だ。国公立や私大理系を受験する場合には、学科試験の準備が不可欠。帰国生受験での学科試験で問われるのは主に基礎的な学力だが、日本との教育の違いで戸惑うこともあるはずだ。海外でできる準備としては、現地在籍校で学習した内容を日本語ではどう言うのかを確認しておくこと、現地在籍校と履修内容が異なる場合には未履修の項目を日本の教科書や参考書、問題集などで確認しておくことなども必要だろう。また、帰国生の大学受験コースを持つ予備校には、豊富なデータ分析をもとに、志望校に合わせた受験対策が準備されているので、それを活用するのも効果的だ。
ただ、こうした準備を現地在籍校の勉強と並行して行うのは、容易なことではない。最終学年になってあわてることのないよう、受験の数年前から計画的に準備を進めるのが得策だ。

小論文

大多数で小論文が課され、評価の比重も非常に高い。大学が小論文を通して見たいのは、受験生の問題意識の高さや論理的思考力、そしてそれを表現できる記述力。
テーマを与えて、自由に論じさせるばかりでなく、かなり長く難解な論説文などを読ませた上で、その内容に関する質問に回答させることも多く、その場合には高度な読解力も必要だ。
こうした力は、一朝一夕に身につくものではない。日々社会で起きる様々な物事に、興味・関心を持ち、それに対して自分自身の考えを持つことが準備の第一歩だ。興味があったり、進みたい方向に関するテーマについては、意識的に本や新聞などを読むこと、わからない言葉があれば、すぐに調べる習慣をつけておくことも大切だ。

面接

面接は、出願書類や学科試験だけでは判断できない、帰国生の知的好奇心、学習意欲、問題意識、プレゼンテーション能力、志望する専門分野への適性などを多角的な視点で見るために行われている。海外での生活経験やそれを通して感じた日本や滞在国のあり方などについての質問が多いので、滞在国の文化的特長や現地で疑問に感じたことなどを整理しておくとよい。
また、志望理由をはじめとして、提出書類の内容についてかなり突っ込んだ質問も多いため、回答に矛盾が生じないよう、記入した内容は、大学ごとに把握しておくようにしたい。
理系学部では、学科面接を行う場合もあるので、事前に確認して準備を進める必要も出てくる。

 

保護者としてできること

子どもが大学進学を考えるとき、まずは日本か海外かという大きな方針をしっかりと話し合っておこう。そして日本の大学受験を考えるなら、帰国時期について配慮するのは保護者のつとめだ。
また日本か海外かの選択の際は、帰国生の中には、海外の大学からの入学許可を保持しながら、帰国生入試にチャレンジする人や、日本の大学入学後、長期・短期留学や研修制度で海外の大学に行く人が増えていることも知っておきたい。大学受験成功の秘訣は、子どもが将来の仕事や学びたい分野を考え、それに近づける大学(学部・学科)を探せるかどうかにかかっている。有名大学を出たから就職は大丈夫、という時代は終わった。大学で何を学んできたか、それをどう社会で活かすのか、それが問われる時代になっているからだ。
保護者としてできることは、子どもが自ら進路を考え、そのための準備ができるような環境を整えること。受験料や入学後の出費に備えておくこと。そして何より温かく支える心を持ち、心身の健康状態に気を配ることだ。

 
小論文のテーマ例

・バイオガソリンの国内生産を増やすために補助金を出すというアメリカの政策について
・外国人に日本の「微笑み」が理解できないのはどうしてか
・日本社会の格差問題についてどのように考えるか
・あなたが最も偉大だと感じる発見について
・食料の安全確保について、どう考えるか

 
面接の質問内容例

・フリーターやニートの増加が生じる原因は何か
・あなたの人生に大きな影響を与えた本は何か、理由もあわせて
・ボランティアを通して学んだことは何か
・滞在国と日本との違いにはどのようなものがあるか(よい点と悪い点いずれも)
・関心のある社会問題とその理由

 
「帰国生の大学受験」経験者の声

大学での帰国生受験を乗り越えた帰国子女の先輩方に、その時を振り返ってもらいました。

国立大学医学部 Aさん(男子)

米国の高校在学中に、日本で医師免許を取得しようと決めた。海外での科目選択を誤ると大学への受験資格が得られない場合があるとわかり、選択は慎重に行った。必要だったTOEFLを何度も受けてスコアをあげておいたのはよかった。理系の科目は、日本語の用語がすぐに理解できないということで戸惑うことがあったが、里帰り時に日本の参考書などを購入し、現地校の学習の合間にこなしたことで解決していった。

私立大学教養学部 Bさん(女子)

高2で帰国したため、国立の帰国枠は条件を満たさなかった。でも、一般入試で英語単科の私立と、帰国生枠の利用でも海外の高校卒業を条件としない私立に早めに合格を決め、気分的にらくになった。第一志望の私立大に合格できたのは、長文を読む、書くという英語力のおかげだと思う。海外でエッセイなど量をこなしたのが実を結んだのだろう。帰国後の日本では、専門の塾に通い、SAT / TOEFL を受けてスコアをさらに伸ばした。

私立大学経済学部 Cさん(男子)

もともと環境問題に興味があったので、各国の協力体制などを作るもとになる国際法などを専門に勉強してみよう、と考えた。私大法科系に絞ると、そこでは小論文が重視されるとのこと。専門性の高いテーマが課されるので、関連分野の本や新聞記事などを読んで自分なりの意見を持ち、それを文章にするようにした。夏休みに日本の塾で「小論文」のコースをとり、添削してもらうことでさらに力がついたと思う。